高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
カレンダー
S M T W T F S
1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 31

<   2010年 09月 ( 22 )   > この月の画像一覧

国境事変

「国境事変 誉田 哲也 著 中公文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

文句なく、米治郎的に”☆☆☆”である。
おかげで、3回、電車で降りる駅を乗り過ごした。
久しぶりに、それほど、のめりこんで読んでしまった。
大好きなスパイものである。
しかも、設定は、現時点の日本・・・。

誉田哲也さんの作品、”ジウ”が思い出された。
”Ⅰ”はすごく面白かった。
しかし、”Ⅱ”はあまり面白くなく、
”Ⅲ”はがっかりした。
だから、これを読むのも少し躊躇していた。

息子のアキラが、最近、本を読むようで、
先日、アキラの家へ行った時、この本が置いてあった。
「親父、それ面白いよ」、アキラから借りてきた。

この本を読んで、対馬が日本より韓国に近いことを知った。
そして、内容は、公安警察、刑事警察のノンフィクション的な
面白さである。

米治郎の小説の価値基準、推薦度の基準、
面白いか、面白くないか・・・。
小説だから、当然フィクションなのだが、
そこに、過去にあったことのようか、そうでないか、
現実に起こりそうか、そうでないか、
近未来に、起こりそうなことか、そうでないかが
まず、基準になる。
オウムのような事件が実際に起こったので、
この基準は、決して当てはまるとは言えないでもないが、
まず、この基準で小説を読む。
特に最近の若い小説家の話は、
この基準がすごくしっくり来る。

誉田哲也さんの作品、まさにこの基準である。
ジウⅠ、Ⅱ、Ⅲ、は、回を追うごとに段々面白くなくなっていった。

それを踏まえての”国境事変”である。
読む前から心配だった。躊躇していたのは”ここ”にある。
最後の一瞬、この前読んだ福井晴敏さんの”Twelve Y.O.”、
この雰囲気を醸し出した。
しかし、あそこまでひどくはないところは紙一重である。
その紙一重の差で、米治郎的に”☆”ではなく、
”☆☆☆”になった。この差は大きい。
そう、ありそうなことである。
朝鮮半島の北側の国、この題材を今書くことは、称賛に値する。
誉田哲也さんの本気度を感じて欲しい。

もしかしたら、こういうことが実際に起きているのかもしれない・・・。
[PR]
by l-cedar | 2010-09-04 20:18 | 感想文

叔母との旅

叔母との旅」を見た。
米治郎の推薦度 ☆☆☆

ここの感想文、初の演劇である。
娘のカオルの影響で、彼女が関係している演劇を何回か
身に行ったことがあるが、どれも小劇団のもので、
これほど有名な人ばかりの演劇は、米治郎初体験である。

先日、ちょっとした縁で、”叔母との旅”を
奥さんとカオル、3人で見に行った。
青山円形劇場、その名の通り、円形の劇場である。
出演者は男性俳優4人だけ。それで”叔母との旅”である。
見に行く前日、素朴な疑問をカオルにぶつけてみた。

米治郎「叔母の役はだれがやるんだろうね?」
カオル「・・・・・、見ればわかるよ」

そう、見れば、わかった
4人全員が、それぞれ違った色のスーツを身につけ、
前半と後半(間に15分間の休憩が入った)で、前半は、ネクタイ、
後半は、派手なシャツにノーネクタイとシャツを変えただけ。
次から次へと、役が変わっていくのである。
しかも、舞台は円形で、大道具はなく、小道具だけ。
セリフの途中で、役が違う人に代わることもあり、
見ていてあきさせない。笑いも織り交ぜて、見ごたえがあった。

テレビに出ているような俳優の演技を生で
初めて見たが、すごく迫力があって、
それをじかに感じられた。
あれだけの量のセリフがスラスラと出てくるのにも驚いた。
テレビと違って、取り直しはきかないのだから、
毎日が真剣勝負だろう。

そこで、また、素朴な疑問。
舞台に出てきて、急に頭が真っ白になることはないのだろうか?

あれほどの実力派でも、毎日やっていれば、あるらしい。
それが、舞台の良いところかもしれない。
9月19日までで、チケットが、残り少ないかもしれないが
是非、お勧めである。
[PR]
by l-cedar | 2010-09-04 17:29 | 感想文