高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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国境事変

「国境事変 誉田 哲也 著 中公文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

文句なく、米治郎的に”☆☆☆”である。
おかげで、3回、電車で降りる駅を乗り過ごした。
久しぶりに、それほど、のめりこんで読んでしまった。
大好きなスパイものである。
しかも、設定は、現時点の日本・・・。

誉田哲也さんの作品、”ジウ”が思い出された。
”Ⅰ”はすごく面白かった。
しかし、”Ⅱ”はあまり面白くなく、
”Ⅲ”はがっかりした。
だから、これを読むのも少し躊躇していた。

息子のアキラが、最近、本を読むようで、
先日、アキラの家へ行った時、この本が置いてあった。
「親父、それ面白いよ」、アキラから借りてきた。

この本を読んで、対馬が日本より韓国に近いことを知った。
そして、内容は、公安警察、刑事警察のノンフィクション的な
面白さである。

米治郎の小説の価値基準、推薦度の基準、
面白いか、面白くないか・・・。
小説だから、当然フィクションなのだが、
そこに、過去にあったことのようか、そうでないか、
現実に起こりそうか、そうでないか、
近未来に、起こりそうなことか、そうでないかが
まず、基準になる。
オウムのような事件が実際に起こったので、
この基準は、決して当てはまるとは言えないでもないが、
まず、この基準で小説を読む。
特に最近の若い小説家の話は、
この基準がすごくしっくり来る。

誉田哲也さんの作品、まさにこの基準である。
ジウⅠ、Ⅱ、Ⅲ、は、回を追うごとに段々面白くなくなっていった。

それを踏まえての”国境事変”である。
読む前から心配だった。躊躇していたのは”ここ”にある。
最後の一瞬、この前読んだ福井晴敏さんの”Twelve Y.O.”、
この雰囲気を醸し出した。
しかし、あそこまでひどくはないところは紙一重である。
その紙一重の差で、米治郎的に”☆”ではなく、
”☆☆☆”になった。この差は大きい。
そう、ありそうなことである。
朝鮮半島の北側の国、この題材を今書くことは、称賛に値する。
誉田哲也さんの本気度を感じて欲しい。

もしかしたら、こういうことが実際に起きているのかもしれない・・・。
by l-cedar | 2010-09-04 20:18 | 感想文

叔母との旅

叔母との旅」を見た。
米治郎の推薦度 ☆☆☆

ここの感想文、初の演劇である。
娘のカオルの影響で、彼女が関係している演劇を何回か
身に行ったことがあるが、どれも小劇団のもので、
これほど有名な人ばかりの演劇は、米治郎初体験である。

先日、ちょっとした縁で、”叔母との旅”を
奥さんとカオル、3人で見に行った。
青山円形劇場、その名の通り、円形の劇場である。
出演者は男性俳優4人だけ。それで”叔母との旅”である。
見に行く前日、素朴な疑問をカオルにぶつけてみた。

米治郎「叔母の役はだれがやるんだろうね?」
カオル「・・・・・、見ればわかるよ」

そう、見れば、わかった
4人全員が、それぞれ違った色のスーツを身につけ、
前半と後半(間に15分間の休憩が入った)で、前半は、ネクタイ、
後半は、派手なシャツにノーネクタイとシャツを変えただけ。
次から次へと、役が変わっていくのである。
しかも、舞台は円形で、大道具はなく、小道具だけ。
セリフの途中で、役が違う人に代わることもあり、
見ていてあきさせない。笑いも織り交ぜて、見ごたえがあった。

テレビに出ているような俳優の演技を生で
初めて見たが、すごく迫力があって、
それをじかに感じられた。
あれだけの量のセリフがスラスラと出てくるのにも驚いた。
テレビと違って、取り直しはきかないのだから、
毎日が真剣勝負だろう。

そこで、また、素朴な疑問。
舞台に出てきて、急に頭が真っ白になることはないのだろうか?

あれほどの実力派でも、毎日やっていれば、あるらしい。
それが、舞台の良いところかもしれない。
9月19日までで、チケットが、残り少ないかもしれないが
是非、お勧めである。
by l-cedar | 2010-09-04 17:29 | 感想文