高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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2011年 03月 16日 ( 1 )

ネプチューンの迷宮

「ネプチューンの迷宮 佐々木 譲 著 新潮文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

この「ネプチューンの迷宮」がポプラ文庫から再刊された。
米治郎は、最初に出た新潮文庫の初刊を読んでいた。
そして、その復習を兼ねて読んだ。
10年くらい前に読んだモノの復習、佐々木譲さんには
悪いが、内容を全く覚えていなかった。
だから、始めて読む本と同様に楽しめた。
面白かった、さすが、佐々木譲さんだとあらためて思った。
まず、文章が読みやすい。作家はみんなプロなのだから、
読みやすいと、突っ込みを入れられそうだが、侮るなかれ、
これは、佐々木譲さんの文章の素晴らしさだと思う。
ここで何度も言っているが、佐々木譲さんの文章は、
「スゥー」と、頭に入ってくる文章なのである。
この「スゥー」と入ってくる文章を書ける人は少ない。
例えば、何気なく読んでいて、1度でも読み返すところが
あり、読み返さないとその文節がわからない小説、
読み返さないと、前後がわからなくなる小説は、読みにくい。
例え、それを、作家がわざと仕組んでいても・・・。
読んでいて、知らないうちにちゃんと頭に入ってきている文章、
佐々木譲さんは、米治郎が知っている限り、
そういう作家さんの一人なのだ。

さて、前置きが長くなったが、この小説、太平洋の
ある架空の国で起こった話である。
そこへ、部下を失い、過去を清算できない
ダイバーがその国の政変に巻き込まれる。
その政変は、その太平洋の国、サンゴ礁でできた
国土が海に沈み、なくなることが確実で、
それでも沈まない部分に残るか、
それとも国土を捨てて、国民全員で他国に移住するか・・・。

昔、“日本沈没”という小説、そして映画があった。
この今思うこと・・・、この小説、”日本沈没”は、
国土が沈没することを描いているが、必ずしも
そうではないのではと、”この今”、思う。

そういうことを佐々木譲さんは、問いかけている気がした。
佐々木譲さんは、ツィッターで問うている。

この小説の架空の国の国民は、どちらを選ぶのか?
そして、”この国”は・・・?

日本、ちゃ、ちゃ、ちゃ。
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by l-cedar | 2011-03-16 20:34 | 感想文【復習】