高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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2009年 09月 12日 ( 3 )

ショーシャンクの空に

DVD「ショーシャンクの空に」を見た。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

あまり期待していなかった。
だって、TSUTAYAで100円だもの。

最初の出だしは、何の期待もなかった、”時間つぶしか”、だった。
しかし、主人公の”ティム・ロビンス”が刑務所に入って、
看守長に意見したところから変わってきた。

人間、やればできる、世の中を変えられる。
当時のアメリカの刑務所がどんなところか良くわかったし、
自分を信じていれば、何事も叶う、良くわかった。

”すっきり”した。
この一言に尽きる。
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by l-cedar | 2009-09-12 21:29 | 感想文

東京ダモイ

東京ダモイ 鏑木 蓮 著 講談社文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆

鏑木蓮さん、初めて読む作家ある。
出張先の名古屋で、”聖獣配列”が下巻の後半にさしかかり、
次に行く地の舞鶴では、本屋が遠く、これは、何か買っておかないと、
読むものがなくなってしまうと、必死に探して、偶然手に取った本だ。
講談社文庫の8月の新刊で、これから行く舞鶴が偶然、舞台になっている。
さらに、シベリアの捕虜の話、最初少し、読んでみて読みやすい文章、
こりゃ、ドンピシャ、買うしかないと思い、買った。
やはり、舞鶴へ行く途中、”聖獣配列”は読み終えてしまい、
読み始めた。こりゃ、面白いと、どんどん読み進めた。

舞台は、シベリアの第53俘虜収容所、想像を絶する厳寒の地獄の地だ。
高津2等兵は、自分の役目である水を汲みに行く途中、
上官の鴻山中尉の首なし死体を発見する。
それが始まりだった。
舞台は、現代に、自費出版社の営業、槙野は、300万で
俳句集の出版をしたいという高津という老人の依頼で、
その老人が住む綾部を目指していた。
同じ頃、舞鶴西港で、ロシア人老女の死体が発見される。
舞鶴署に現れた高津老人は、姿を消す。

本書は、第52回江戸川乱歩賞受賞作品である。
鏑木蓮さん、相当の乱歩フリークであり、卒論は、
”江戸川乱歩論”、江戸川乱歩賞受賞など本望であろう。
さて、その受賞作品であるから、たいへん質感のある
すばらしいミステリーで、読み手は読み始めて、
すぐにそのゴールに向かっていることを知るが、
”シベリアの首なし死体”、”舞鶴港のロシア人老婆の死体”、
そして、高津という老人、俳句集、これがどう繋がってくるかが
この小説のキモであり、それがゴールである。

物語の舞台が”綾部”、”舞鶴”とまさに米治郎的に、
”旬”な場所であったので読み浸ってしまったが、
”2時間ミステリードラマの題材として”、といえば、
その内容はわかっていただけるだろう。
出版社の営業、槙野とその上司の晶子の男と女のやり取りも
物語の進行に華を添える。
現代の舞台で第2、第3の殺人が起こり、それが
シベリアの殺人と繋がっていく。犯人は意外な人物だった。

まさに、”2時間ミステリードラマの題材として”、定番である。
舞鶴出張からの帰りの特急、新幹線と、全く寝る間を惜しんで
読み終えてしまった。”☆”は厳しすぎたかも・・・。
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by l-cedar | 2009-09-12 06:53 | 感想文

聖獣配列

聖獣配列(上・下) 松本 清張 著 文春文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

”球形の荒野”に続く松本清張である。
言わずと知れたミステリーの大家である。長編ミステリー傑作選として、
復刻版が次々に発売され、これもそのひとつで、第5回配本だ。

この話の舞台は、そう古くない。
銀座のクラブ、雇われママの可南子は、若い頃、当時働いていた
赤坂のクラブで、その当時、米上院議員だったバートンから見初められる。
バートンは、その後、大統領になり、
日米首脳会談のため訪日することになる。
その宿泊先である迎賓館に彼女は呼ばれ、一夜を共にする。
早朝、目が覚めると、バートンはベッドにおらず、
スナップ写真をとるために持ち込んだカメラを持って廊下に出ると、
バートンと磯部首相ら5人がこちらにやってくる。慌ててシャッターを切る。
それは、日米首脳の秘密会談だった。
それをネタに、バートンを脅し、巨万の富を得る。
さて、その秘密会談は・・・、その5人のうち、お互いの通訳を務めた
米側と日本側の人間も殺されてしまう。
ヨーロッパを舞台に、そのからくりが次々に暴かれていく。

さすがに松本清張である。
少し、筋がわかりにくい部分があるが、ちゃんとあとで補ってくれる。
さらに、話の調子が良く、どんどん読んでいける。
スイス銀行というのは、2種類あって、所謂隠し財産の口座を作るのは、
”個人銀行”と呼ばれる種類の銀行で、ナンバー口座という番号を言わないと、
たとえ本人でも引き出せないという口座があることなどスイス銀行の
仕組みが書かれ、そんなことに全く縁のない凡人にも楽しめる。
ちょうど、ロッキード事件が表沙汰になる前に書かれた小説で、
その着目点がすばらしい。

松本清張の話で、主人公がある意味、”悪者”だと、最後は
勧善懲悪に決まっているが、さて、この話の結末は・・・。
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by l-cedar | 2009-09-12 06:20 | 感想文