高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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2009年 04月 24日 ( 1 )

「デセプション・ポイント(原題:DECEPTION POINT) ダン・ブラウン著
 越前敏弥訳 (上・下) 角川文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆

ダン・ブラウン”に嵌った。この人、2作目で”天使と悪魔”、
4作目で、”ダ・ヴィンチ・コード”で、この筆力、3作目が気になり、
1作目も気になる。(1作目、ここでそのうち書くが、これはダメだった、
駄作だ、だから、1作目から2作目へ一気にステップアップしたことが伺える)
そこで、まず、3作目の”デセプション・ポイント”だ。

NASAを舞台に、大統領選を絡めて、アメリカ人が好きそうに書いている。
二人いる主人公の1人は、現大統領に対する大統領候補の娘、
しかし、彼女は現大統領のブレーンである国家偵察局々員、大統領と
何人かしか知らないこと、国家の秘密も仕事柄、知っている。
そして、その母親はすでに、他界していて、その父親の女癖の悪さに
翻弄され、苦労していた母親の姿を見て育ち、父を恨む娘、
これがさらに物語を複雑にする。

そして、もう1人の主人公は、ワシントンで成り上って、
その大領領対立候補の筆頭秘書の座を射止めた女性、
この二人、実は相反する目的に向かっているのだが、
それがいつか、同じ元へ走っていく。

NASAの内情、宇宙開発という地球的規模の国家プロジェクトの裏側、
それに絡む大企業の思惑、大統領選という名のアメリカの裏側、
アメリカという多民族国家が如何に問題を抱えているか、
この作者の筆力をものすごく感じる作品だ。

2作目で”天使と悪魔”、4作目で、”ダ・ヴィンチ・コード”に比べると、
カトリックという世界的に理解できる規模の話ではなく、
NASAや大統領選というアメリカに限っての話だが、日本の中で読む分には、
”天使と悪魔”と”ダ・ヴィンチ・コード”がカトリックという日本人として
あまりわからない分野という意味で同じだが、とても興味深く読める。

ダン・ブラウン、お約束の大どんでん返し、
それは下巻のP.300にやってくる。
このどんでん返し、米治郎、「えーっ」と、しばらく目が点になった。
「やられたー」と、思った。これがわかるために、上巻を読んで、
下巻をP.300まで読む価値はあるほどのどんでん返し、楽しめた。
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by l-cedar | 2009-04-24 23:58 | 感想文