高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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2008年 07月 27日 ( 1 )

果物屋-1

果物屋という仕事、米治郎の家業だった。
前にも述べたが、”米治郎”というペンネーム、
その家業の創業者である祖父から拝借した。

果物屋の朝は早い、特に仕入れ担当者は、早朝から市場へ行く。
セリが始まる前に、今日のセリに出る品物の下調べをする。

品物は”ヤマ”と呼ばれる生産者毎で、その年の品物の
優劣が決まる。今年はどの”ヤマ”が良いか、
それを見極めるのが、仕入れ担当者の重要な役割だ。
これを間違えると、良い品物は仕入れられない。
例えば、今の時期は、さくらんぼ、そして、桃の時期だ。
今はどうかわからないが、米治郎が行っていた頃は、
セリの始まる前に、品物が並べられ、仲買や小売が
品物を見て回る。もちろん、味見もする。
自分の目、自分の舌を信じて、買い付ける品物を決める。
良い品物は、数が少ない。だから、良い品物に人気は集中する。
そのため、あれがダメだったら、これ、これがダメだったら、
それ、それがダメだったら、今日は仕入れない。
この今日は仕入れないが、良くも悪くもその店の品格である。

とりあえず、店の品揃えを満たすために、
多少品物が悪くても仕入れる。
自分がダメだと思ったものは仕入れない。

その判断ができるまで、少なくとも10年はかかる。
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by l-cedar | 2008-07-27 09:39 | 日々