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高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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陸軍中野学校

DVD 陸軍中野学校」を見た。

米次郎の推薦度 ☆☆☆

市川雷蔵である。
前から見たかった。陸軍中野学校に関して小説など
いろいろな本が出ている。1974年グアム島から帰還した
小野田寛郎少佐も
中野学校の出身だとされている。

それが1966年、かつてあった映画会社、大映から映画化されていて、
最近、DVD化されていたことを知った。そして、主人公は市川雷蔵だ。

1966年の映画、米治郎が9歳のときの映画だ。当然、白黒である。
この頃、カラーの映画は、ほとんどない。市川雷蔵やファンの方には
申し訳ない言い方だが、テレビドラマが少しずつ出てきて、庶民の目を
テレビから映画が主流だった頃に戻すため、大量生産のB級映画は、当然白黒だ。

悲哀である。市川雷蔵演じる陸軍少尉・三好次郎、彼は、東京帝国大学を卒業して、
陸軍予備士官学校から陸軍に入り、エリートとしての階段を上っていた。
彼の父はすでに他界しており、母菊乃(村瀬幸子)と、許婚者の布引雪子(小川真由美)と
ともに質素な家で暮らしていた。

ある日、三好次郎は草薙中佐(加東大介:東宝の大スターで大映の本作品に
出ていることが異色である)から奇妙な試験を受け、陸軍省に呼ばれる。
そして、その日から、陸軍の中で、居所が不明になる。
母と許婚者は不安に思う。
元々、許婚の雪子は、丸の内にあるイギリスの会社にタイピストとして勤めていた。
次郎を探すあまり、ふとしたきっかけから陸軍のイギリス大使館の暗号をタイプする
仕事を得て、次郎を探す。
しかし、物事の摂理は、彼女の次郎を思う気持ちに反作用した。
前に務めていたイギリスの会社の社長から、陸軍は次郎を行方不明にした
ひどい組織だといわれ、情報をスパイすることを約束させられる。

そして、情報がイギリスの漏れていることが発覚する。
調べて、その事実をつかんだのはのは、陸軍中野学校を卒業しようとする次郎だった。
雪子が人に殺められるのなら、自分の手で殺める。

行方不明だった次郎が、雪子の前に現れる。
そして、食事をともにして、ホテルの一室。
二人は・・・・・。

すっかり、米治郎、はまってしまった。
by l-cedar | 2008-06-26 20:35 | 感想文