訳本
2008年 02月 09日
海外の小説を読むに当たって、日本語以外ができない米治郎は
当然、訳者が日本語に訳したものを読む。
この”訳”、訳することがすごく大事なことだと思う。
訳が上手か、下手かでその本の日本での評価は全く変わってくる。
先日読んだ”Uボート 最後の潜航”、この訳は訳者には申し訳ないが、
英語がわからない米治郎でも”下手”だと思った。
英語がわからない米治郎が”訳”が下手だということも
おこがましいが、これはちょっと酷かった。
例えば、U113というドイツ潜水艦Uボートの艦長が
主人公であるが、その艦長をさす言い回しでも
”ドイツ人艦長”だったり、固有名詞”シュトルマー”だったり、
たぶん、原作もそうなっているのだろうが、”訳”って、
原作に忠実であることはもちろん大事だが、それ以前に
その物語を日本語で表すにあたって、いかにたくさんの
日本人に読んでもらうか、わかってもらうかの方が
大事ではないだろうか。だから、ある程度創作を交えた
訳をすることが読みやすくする上で大事だと思う。
それと、英語がわからない米治郎でもこれは明らかに
”直訳”だなと思う表現だ。
例えば、日本人が中学で最初に習う
”This is a pen."
これは中学の問題では「これはペンです」と
”直訳”するのが正解だが、日常会話で
ペンを指して「これはペンです」という会話はありえない。
(ペンを指して、ペンだと言う設定もあまりないと思うが・・・。)
つまり、もっと難しい教科書の英語でも直訳することが
学校では”正解”だが、”訳”の世界ではおかしすぎる事が多い。
”訳”を生業にしている人に、米治郎ごときの輩が
”おかしい”というのは、何度も言うがおこがましい。
しかし、”訳を生業”にしているからこそ、米治郎ごときが
直訳とわかるような訳、言い回しがおかしい言い方、
そんな仕事、「金返せ」だ。
(実際にこの本、文庫本でそんなに厚くないのに税込みで
1,008円した)
まあ、”Uボート 最後の潜航”で書いたように
最後のほうが良かったから納得したが・・・。
”5W1H”で日本の小説について言ったが、日本の小説以上に
海外の小説の訳も、これが大事だと思う。
ある程度、訳者は創作も必要だと思う。
そういう意味で、訳者はひとつの小説を自分で書く気概を
もって訳したことがわかるような仕事を期待したい。
そういう本に出会ったときは、すごくうれしい。
最近では、”ホーネット、飛翔せよ”が訳した小説であることを
感じさせない本だった。この訳をしている”戸田裕之さん”、
この人の訳は安心して読める。
良い本に出会うことは難しい。
当然、訳者が日本語に訳したものを読む。
この”訳”、訳することがすごく大事なことだと思う。
訳が上手か、下手かでその本の日本での評価は全く変わってくる。
先日読んだ”Uボート 最後の潜航”、この訳は訳者には申し訳ないが、
英語がわからない米治郎でも”下手”だと思った。
英語がわからない米治郎が”訳”が下手だということも
おこがましいが、これはちょっと酷かった。
例えば、U113というドイツ潜水艦Uボートの艦長が
主人公であるが、その艦長をさす言い回しでも
”ドイツ人艦長”だったり、固有名詞”シュトルマー”だったり、
たぶん、原作もそうなっているのだろうが、”訳”って、
原作に忠実であることはもちろん大事だが、それ以前に
その物語を日本語で表すにあたって、いかにたくさんの
日本人に読んでもらうか、わかってもらうかの方が
大事ではないだろうか。だから、ある程度創作を交えた
訳をすることが読みやすくする上で大事だと思う。
それと、英語がわからない米治郎でもこれは明らかに
”直訳”だなと思う表現だ。
例えば、日本人が中学で最初に習う
”This is a pen."
これは中学の問題では「これはペンです」と
”直訳”するのが正解だが、日常会話で
ペンを指して「これはペンです」という会話はありえない。
(ペンを指して、ペンだと言う設定もあまりないと思うが・・・。)
つまり、もっと難しい教科書の英語でも直訳することが
学校では”正解”だが、”訳”の世界ではおかしすぎる事が多い。
”訳”を生業にしている人に、米治郎ごときの輩が
”おかしい”というのは、何度も言うがおこがましい。
しかし、”訳を生業”にしているからこそ、米治郎ごときが
直訳とわかるような訳、言い回しがおかしい言い方、
そんな仕事、「金返せ」だ。
(実際にこの本、文庫本でそんなに厚くないのに税込みで
1,008円した)
まあ、”Uボート 最後の潜航”で書いたように
最後のほうが良かったから納得したが・・・。
”5W1H”で日本の小説について言ったが、日本の小説以上に
海外の小説の訳も、これが大事だと思う。
ある程度、訳者は創作も必要だと思う。
そういう意味で、訳者はひとつの小説を自分で書く気概を
もって訳したことがわかるような仕事を期待したい。
そういう本に出会ったときは、すごくうれしい。
最近では、”ホーネット、飛翔せよ”が訳した小説であることを
感じさせない本だった。この訳をしている”戸田裕之さん”、
この人の訳は安心して読める。
良い本に出会うことは難しい。
by l-cedar
| 2008-02-09 11:11
| 日々