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高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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名もなき勇者たちよ

米治郎の推薦度 ☆☆☆ 

「名もなき勇者たちよ 落合信彦著 集英社文庫」を読んだ。
すごくおもしろく一気に読んだ。
モサド(イスラエルの諜報機関)のベストエージェントの話である。
しかも女性で、射撃術、格闘術は、男でも敵わない。
頭脳明晰、沈着冷静、とびきりの美人。
主人公のレイチェル・アザリアスは両親とともにパリに暮らす小学生。
ユダヤ系フランス人だ。
ソルボンヌ大学で教鞭を取る彼女の父親はある日、
妻にイスラエルへの移住を切り出す。
そして、一家は移住し、六年の年月が経ったある日、
彼女の目の前で両親はテロの犠牲となる。
これが伏線となり、22歳となった彼女は
モサドのベストエージェントになっていた。
そして舞台はアメリカ、9/11以降にビンラディン以上のテロリストが現れ、
細菌のばらまきや、核による自爆テロを計画していることをCIAが掴んでいた。
国際ジャーナリストでもある落合信彦氏らしい、いつもの展開で、
前述のように一気に読めた。
実際に起こっていてもおかしくないストーリーのバックグラウンドの
詳細な組立も落合氏らしい。
もちろん、日本人も一人だけCIAのエージェントとして登場するが、
詳細はここでは伏せておこう。
いつもこの人の小説、「イッツ、サノバビッチなんとかかんとか」とか
よく出てくる。人を罵ったり、感激したりする台詞を英語をカタカナにして
出てくるのだが、英語の苦手な米治郎としては、これがいつも読みづらい。

さて、彼女の運命はいかに、最後は、デッドエンドか、ハッピィーエンドか。
by l-cedar | 2007-05-10 10:34 | 感想文