人気ブログランキング | 話題のタグを見る

高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

相克の森

米治郎の推薦度 ☆☆

「相克の森 熊谷達也著 集英社文庫」を読んだ。
「邂逅の森」と同じく、森シリーズ3部作になるらしい
1作目だ。「邂逅の森」は、大正時代が舞台だったが、
こちらは、現代が舞台、「邂逅の森」と同じように、
”マタギ”が取り上げられているが、主人公は、
女性ライターが動物写真家から聞いた
「森は半分殺してちょうど良い」という言葉から
自然保護とは何かを問う小説。
現代の”マタギ”ももちろん登場する。
熊を保護しようとするNPO。そんな人たちもいるらしい。
”マタギ”という職業、つまり猟師という職業、
動物を食べるために獲る職業は、現代で必要なのか?
「邂逅の森」とは、全く違う展開ながら、自然と物語に
引き込まれてしまう。そして、意外な展開、
「邂逅の森」と話が繋がっていく。
この主人公の女性ライターが「邂逅の森」の
主人公の”マタギ”の・・・・・・。

米治郎は、先に「邂逅の森」を読んでしまったが、
ハードカバーの出版は、「相克の森」が先らしい。

「邂逅の森」は文春文庫だが、こちらは集英社文庫、
きっと、大人の事情なのでしょう。
by l-cedar | 2007-03-01 23:21 | 感想文