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高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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奇遇な人

米治郎には、ひとり、偶然に良く合う人がいる。
サトウタロウさんだ、サトウさんとは、
今まで偶然な出あいが先日も含めて4回ある。
サトウさんは、学生時代からの知り合いで、
私より年齢がひとつ上だ。

サトウさんは大学の体育会で、アメリカンフットボールをやっていた。
だから、すごくでかい。遠くからでも良くわかる。
よく私が所属していたアイスホッケー部の試合の応援に来てくれた。
だが、私は一度もサトウさんの応援に行ったことがない。
クラブも違っていて、体育会の先輩だが、
学生時代は、向こうが応援に来るだけで、
大学内で会っても、挨拶程度で特に話したことはなかった。

1回目は。
サトウさんが大学を卒業して、服飾メーカーに
就職したらしいというのは、風の噂で聞いていた。
ある日、米治郎は、米治郎の奥さん(その頃は当然、恋愛中で、
その頃から奥さんと付き合っていた)と会って、
ある横浜のデパートへ買い物に出かけた。
奥さんが女性の服売り場を見たいというので
その売り場へ行くと、突然、店員と思しき人から声をかけられた。
「高田っ」、振り向くと、サトウさんだった。
「あれ、先輩、こんなところで何してるんですか?」
「何してるんですかって、ここで働いているんだ」
「えっー、だって、ホニャララ(服飾メーカー)に入ったって聞きましたけど」
「だから、出向でここに配属になったんだ」

2回目は。
それから、米治郎も大学を卒業して、ある自動車ディーラーに就職した。
あるところから紹介をもらって、その方の氏名が、サトウタロウだった。
よくある氏名なので、別に気にしていなかった。
教えてもらった住所のあるマンションの一室を訪ねた。
「ピンポーン、ほにゃらら自動車の高田です。」
「はーい、今開けまーす。」
その奥さんを一目見て、米治郎の高校の同級生だった。
話すうちに、ご主人はサトウタロウさんだった。

3回目は。
これは本当に奇遇だ。
2度あることは3度ある。
仕事中、東京のあるところを歩いていると、
そこは少し坂道になっていたように覚えているが、
下のほうからどこかで見たことのあるでかい人が歩いてきた。
よく見ると、サトウさんだった。
3度目の正直。
その出会いがきっかけで、仕事も時々一緒にすることがある。
それ以来、よく会うようになった。
最近は、会おうと思って、結構良くあっているのだったが・・・。

4回目は。
しばらく会っていないなと思っていたら先日偶然会った。
また、路上で会った。しかも米治郎の最寄り駅の路上だ。
「高田~。」
最初は自分が呼ばれたのが気がつかなかった。
空耳だと思った、こんなところで自分を呼び捨てで、
苗字で呼ぶ人はいないはずだった。
「高田~。」
振り返ると、サトウさんだった。

米治郎の人生で、偶然4回も会った人はいない。
奇遇な人だ。
by l-cedar | 2006-12-18 15:40 | 日々