高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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氷結の森

「氷結の森 熊谷 達也 著 集英社文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆

相克の森
邂逅の森
に続く、熊谷達也さんの”森シリーズ”3部作の第3作目だ。

残念ながら、”☆”だ。
”相克の森”、”邂逅の森”に続く作品として、
米治郎、ちょっと、期待が大きすぎた。
特に、”邂逅の森”はすばらしかったので、ギャップが大きすぎた。

今度の舞台は、なんと、樺太からロシアへと辿る。
日露戦争後、秋田、阿仁の猟師(マタギ)、主人公の柴田矢一郎は、
従軍後、戦争に行く直前に結婚した妻シズの待つ家へ帰ると、
妻は、生後一ヶ月の赤ん坊を抱いていた。
明らかに、父親は、自分ではなかった。
そして、故郷を捨て、樺太へと渡る。

第3作は、今までと趣を変えて、冒険活劇だ。
しかし、熊谷達也さんの”森シリーズ”の三部作の
第3作としてはいただけない。
申し訳ないが、こういう話を、期待していなかった。
もちろん、楽しく読ませていただいた。
話としても面白かったし、ロシア革命を混ぜて、
樺太にいた日本人が虐殺された悲惨な史実を
物語に押し込んで、非常に読み応えのある展開だった。

”相克の森”、”邂逅の森”の”マタギ”という職業の
インパクトが大きすぎた。
その背景や挿話も、この今までの2作は良かった。
しかし、これは・・・。
3部作の3作目なのであろうか・・・。

だから、申し訳ないが、”☆”にさせてもらった。
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by l-cedar | 2010-02-16 18:51 | 感想文