「
暴雪圏 佐々木 譲 著 新潮文庫」を読んだ。
米治郎の推薦度 ☆☆☆
川久保篤巡査部長、かっけぇー。
500ページ目、「うわー、かっこいい」と思った。
”保安官小説”だそうだ。
巻末の解説、コラムニスト
香山二三郎によると、
”
制服捜査”、この”暴雪圏”の
所謂、“駐在警官・川久保篤”シリーズ は
”保安官小説”という位置づけだそうだ。
”制服捜査”は、佐々木譲さんに厳しく”☆”だったが、
この”暴雪圏”は、迷わず、”☆☆☆”である。
実は、この前に読んだ、ケン・フォレットの”ペーパー・マネー”が
今一つだったので、この”暴雪圏”を読み始めて、非常に安心したのだ。
川久保篤巡査部長が単身赴任で勤務する北海道十勝の志茂別駐在所、
そこを3月の彼岸、彼岸荒れといわれる暴風雪が襲う。
幹線道路は、吹雪と大雪で遮断されてしまう。
そこに、いろいろな事件が起こり、それが佐々木譲さんの見事な
ストーリーにより絡み合って、一つになっていく。
まず、上手いと思ったのは、この暴風雪が、過去に小学生が
帰宅途中、遭難した事件を町の生き字引の片桐に語らせて、
如何にすごいモノかを読者にわからせる手法、見事である。
そして、いろいろな事件が、川久保篤、駐在警官一人だけの
小さな町に重なって起こりはじめる。視点はすべて、その
当事者に語らせる手法も見事だ。
最後は、冒頭に語ったように、最悪の拳銃を持った犯人と
相対してしまう川久保篤、撃ち合いになるが
冷静に判断を下していく。
それが、川久保篤巡査部長、かっけぇー。