高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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<   2010年 05月 ( 10 )   > この月の画像一覧

もっと積めー

隣の空き地のマンション工事が始まっている。
来年の桜の時期は、もう新しいマンションが建っていて、
満開の桜は、自宅からは拝めないであろう。

今日、今の仕事柄、興味を持ち、ベランダから
バックホウで土砂をかき出し、ダンプに積み込む作業を見ていた。
こういう様子を生で見るのは初めてだった。

※バックホウ:一般的には”ユンボ”とか”パワーショベル”と
       呼ばれているが、両方とも商品名。
       バックホウがこの重機の役所的な正式名称である。


バックホウでダンプに5杯くらい積み込むと、満杯になる。
アキラが子供の頃、読んでやっていた絵本、
ダンプのがらっぱち」に、「もっと積めー、もっと積めー」と
「たくさん積まなきゃ、元は取れないんだ」と積むシーンを思い出した。
今は、過積載が違反になり、工事の責任者や建設会社も罪になるので、
山のように積んでいくことはない。

積み込んだ後は、バックホウが表面を平らにする。
そして、最後に出口のところで、リアタイヤの泥を落とす装置で、
リアタイヤを空回りさせ泥を落とし、出て行く。

これを、動画で撮ってみた。
YouTubeにアップしたので、暇な方はどうぞ。
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by l-cedar | 2010-05-29 21:12 | 日々

日産プレジデント

日産プレジデント
27日の新聞で、日産シーマとともに、生産を終了する
記事が出ていた。

米治郎、昔、日産で車のセールスをしていたことは、
ここで述べた。

”プレジデント”、思い出深いクルマだ。
その当時、”シーマ”はなかった。
上のウィキペディアのリンクで、
写真が出ているが、”250”型が初代と出ているが、
そうではない。
その前に、”150”型があった。

米治郎、日産にいた4年間で、結構売った。
社長賞もいただいた。
世田谷営業所という住宅街だったので、
その当時のブルーバード(910型)、フェアレディZ(S130型)が
メインで、同期では、S130は売ったほうだった。

その中の、自慢の1台が、プレジデントだった。
住宅街の営業で、プレジデントを売るのは至難の技だった。
プレジデントというクルマは、その名の通り社長が乗るクルマである。
だから、法人需要が主だった。
米治郎がいた会社も法人営業部が売る車だった。

ある日、飛び込みで通っていたうちの奥さんから、
夜、主人が帰ってくる時間に来てほしい、と、言われた。
当然、家で使っている個人名義のクルマのセールスだと思っていた。
夜、お邪魔すると、そういう話だと思って、
応接間に通され、話を伺った。

ところが、いつものブルーバードを売りに行く感じと、違う。
「君は、買うかどうかわからない家へ、せっせっと通ってくる」
「君は信用できる、学園の私が仕事で使っている車を君から買いたい」

「えーっ」だった。

そして、クルマのセールス人生で唯一のプレジデントを売った。

そのクルマを日産があきらめた。
ひとつの時代が終わったことを凄く感じた。
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by l-cedar | 2010-05-28 00:50 | 日々

ワンコ探しています。

迷子犬のお話です。

自転車つながりで、ヨヨマンさんの師匠H林さんのお友達のワンちゃんが行方不明なんだそうです。

飼い主さんが必死に探されているとのことで、ヨヨマンさんからの呼びかけで

米治郎もブログで協力します。

お心当たりのある方は、このブログのコメント欄へご連絡いただけると嬉しいです!!!


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名前 : フレンダーしっぽフリフリ

犬種 : ワイマラナ(3歳9ヶ月 雄)

色   : グレーゴースト

★ 特徴
胸に所に白いはんてんが有り、見方によっては数字の7にみえます。
人になつきやすく、おとなしい性格です。

★5月24日月曜日の朝9時ぐらいに居なくなりました。
大型犬なのでかなり目立つとおもいます。
神奈川県相模原市緑区橋本の自宅からいなくなりました。
見かけた方は連絡を下さい。宜しくお願いします。

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by l-cedar | 2010-05-27 17:53 | 日々

菊じい-74

菊じいと隅ばあさん、携帯電話を持っている。
この携帯を買うまでに一悶着、二悶着、三悶着くらいあった。
でも、一人で散歩へ行ったり、持っていたほうが安心である。
まず、菊じい、隅ばあさん、米治郎、奥さんの4人でauへ行った。
だが、auでは、菊じい、お店の人と言い合ってしまって、駄目だった。
この時、隅ばあさんは、契約する気満々だった。
だから、凄くがっかりした。でも、もうauへは行けない。
しばらく経ってから、携帯を持たなければ行けない理由を
奥さんがわかりやすく説明して、結局、ドコモで、無理やり契約させた。

菊じい、今日は、近くの老人クラブで開催された
”携帯電話の使い方”講座へ行ってきた。

菊じい、この老人クラブを最大限利用している。
昔、勤めていた証券会社でならした”麻雀”、
”飲まない、喫わない、賭けない”の”麻雀”。
そして、”卓球”、これも嵌っている。
さらには、最近は、"クロケット”、
これも仲間からお呼びがかかる。

その老人クラブでの”携帯電話の使い方”講座。
菊じいの携帯は、「メールなんか使わないからいらない」と、
頑固一徹で、菊じいの携帯は、メールができない。
そこで、同じ機種で色違いのメールができる
隅ばあさんの携帯を持って行ったらしい。
菊じい、もらってきたドコモの冊子を見ながら説明してくれた。

ドコモの人が5人来て、講座が開催された。
受講者は、老人8人、一人だけ携帯を持っていない。
菊じい、メールができる隅ばあさんの携帯を持っていったが、
ドコモは、ちゃんと、携帯を用意してきたそうだ。
個人の携帯を使うと、料金が発生してしまうのがその理由。

菊じいの借りた携帯は、”ドコモ太郎”さんの携帯。
隣の人は、”ドコモ二郎”さんの携帯。
隣の人と二人で、電話をしたり、メールをしたり練習したそうだ。

最後に、ドコモの人が冊子を手にしながら、
「これに詳しく書いてありますから、帰ってから詳しく読んでください」
でも、携帯電話、新たな契約を確保するのは、老人しかいないのだろう。
そのための、老人向け新規開拓グループがあるのであろう。
それが、今日の講座なのではないか???

メールの機能を追加契約しようと思っている菊じいだった。
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by l-cedar | 2010-05-23 20:11 | 菊じい

菊じい-73

先日の日曜、アキラが帰ってきた。
夕飯を食べていくというので、菊じいと隅ばあさんを呼んだ。
しかし、二人とも、調子が悪いので来ないと言う。
その数分後、菊じいから電話があった。菊じいだけ来ると言う。

ピンポーン、玄関のドアホンが鳴った。
そうは言っても、二人で来るかと思ったら、菊じいだけだった。
隅ばあさん、調子が悪くて、昼寝の前に薬を2種類飲んだらしい。
しかし、その飲み合わせが悪かった。
隅ばあさん、血圧が高いので、血圧を下げる薬を飲んでいる。
そして、風邪っぽかったので、売薬の風邪薬を合わせて飲んでしまった。
翌日、病院に行って、それを先生に聞いたら、それがいけなかったらしい。
隅ばあさん、今回の経験で、よーくわかった。

菊じいも、薬をいろいろ飲んでいる。
隅ばあさんの比ではない。
何かと薬をもらってくる。
だから、薬に詳しい。
”ハルシオン”、
”セルシン”、
・・・・・。

米治郎、”ハルシオン”、”セルシン”、・・・・・。
覚えられない・・・。

菊じい、82歳。
米治郎、52歳。
その差、30歳・・・。

最近、感じること、自転車用語、覚えられない。
新しい言葉が、なかなか覚えられない。
元々、人やモノの名前を覚えるのが苦手だ。

菊じいは、もちろん、薬剤師ではない。
元証券マンであることは、前にここに書いた。
薬の名前は、ここ最近で覚えた。
老人は、昔のことは良く覚えているが、
昨日や今朝のことを覚えていない。
だから、新しい言葉は覚えられない。

ところが、菊じい、新しい言葉をよく覚える。
自分がもらっている薬の名前は完璧だ。
米治郎、素直に凄いと思う。

まだまだ、大丈夫だ。
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by l-cedar | 2010-05-19 22:19 | 菊じい

鉄騎兵、跳んだ

「鉄騎兵、跳んだ 佐々木 譲 著 文春文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

あらためて、佐々木譲さんの”筆致力”を感じた。
デビュー作で、この”筆致力”である。
巻末の解説で、池上直樹氏も書いているが、
オール読物の逢坂剛氏との直木賞受賞記念対談、
この号、買って読んだが、面白かった。
特にこの対談、逢坂剛氏も好きな作家の一人なので
たいへん興味深く読ませていただいた。
そして、この小説を書いたのは、28歳であったと・・・。
立ち読みできるので、ぜひどうぞ


米治郎が言う”筆致力”、
文章を読んで、そのまま頭に入ってくる文章のことを言う。
文章を読んだだけで、そのまま、その情景が頭の中で描ける文章である。
佐々木譲さんの文章は、
「あれっ、このシーン、何だっけ」と前を読み返さなくて良い。
ちゃんと、頭に残っている。でも、それは簡単なシーンではない、
けれど、ちゃんと、頭に残っている。
これは、デビュー作からそうだったことが良くわかった。

そして、この”鉄騎兵、跳んだ”、まるで、自分がモトクロスのバイクに
乗っているような感覚になる。その心理状態、
まさに、自分がジャンピングスポットで跳んでいるのである。
後ろから続くバイク、そして競り合い、
この臨場感を文章で表せてしまう筆致力、
DVDを見ているのではない、小説を読んでいるのである。
素晴らしい、そして、これがデビュー作、しかも28歳の処女作。

ここのところ、佐々木譲さんと直木賞同時受賞の白石一文さんの作品を
何作か読んだ。人間のこころの感情、情景、意外性を
表現していて、良い作家だと思った。
年齢的に米治郎に近くて、すごく共感を持てた。
一つ一つの作品が重く心に響いた。

だが、この”鉄騎兵、跳んだ”を含めて短編五編が載っている。
”鉄騎兵、跳んだ”、
”246グランプリ”、
”パッシング・ポイント”、
”ロウアウト”、
”雪辱戦”。
の五編だ。

特に、後ろの三編が良い。
”屈折率”や、”で、男女の機微を書いておられたが、
そもそも、佐々木譲さんを初めて知ったのが、”ベルリン飛行指令”だったので、
もちろん、男女の機微はあったが、こういうものはなかった。

この”鉄騎兵、跳んだ”を読んで、佐々木譲さん、
こういう男女の機微を表現することも、
小説家として最初から織り込み済みだったことがよーくわかった。
特に、この”鉄騎兵、跳んだ”、”の”パッシング・ポイント”と”雪辱戦、
これを読んで、よーくわかった。
佐々木譲さん、白石一文さんのような話は書ける人である。
書く気になれば、たぶん書くであろう。

だが、佐々木譲さん、
書く方向が違うのである。
「小説は、エンターテインメントである」
米治郎は、小説にエンターテインメントを求めているのである。
それを楽しむために読むのである。

「やったー」、幻の本が読めた。
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by l-cedar | 2010-05-13 20:44 | 感想文

早稲田大学演劇博物館

今日は、奥さんとお昼を食べに、早稲田通りの
こがね製麺所へ讃岐うどんを食べに行った。
この前は、山頭火ラーメン、その前は、ちゃんぽん太郎、
だったので、”うどん”という選択になって、
前から、行こう行こうと言っていたこがね製麺所へ行った。
やはり、はなまるうどんとは違う。

米治郎も奥さんもかけ1玉を頼み、米治郎はナスのてんぷらと
イカ天、奥さんもかけ1玉で、かぼちゃのてんぷらと
イカ天、米治郎は、昼間から生中も頼んだ。

米治郎は、はなまるうどんも結構好きだが、
こがね製麺所のうどんは、高松で食べたうどんを髣髴させる。
何しろ、コシがあって、のど越しがよい。

満足して、二人で店を出て、早稲田大学方面へ向かう。
先日の連休に来た時、休みだった”演劇博物館”へ向かう。
奥さんはすでにカオルと来ている。
早稲田大学の構内に、演劇博物館はある。
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オープンしていた。入場料は無料。
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無料なので、バカにして入ったが、すごいものがたくさん展示してある。
この建物自体もすばらしく、内部も洋館の雰囲気。
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歌舞伎、文楽から西洋演劇、そして、近代のストリップまで
まさに、演劇博物館だった。

そして、今日も、早稲田のカフェでお茶をする。
米治郎は、この前からのお気に入り、ストロベリーバナナスムージー、
奥さんはアイスアップルティーで、もちろん、室内ではなく
テラスに座る。早稲田の杜の新緑がきれいである。
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後ろにうっすらと見えるのが大隈講堂
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後ろにうっすらと見えるのがリーガロイヤルホテル
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こんな休日であった。
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by l-cedar | 2010-05-09 15:41 | 日々

幻の本を手に入れた!

いやー、びっくりした。
我が、佐々木譲さんのデビュー作、
鉄騎兵、跳んだ」が文春文庫から出版された。


どこを探しても、まったく手に入らなかった、まさに、幻の本である。

ずぅーと、探していた。
神田の古本街、うちの近所の早稲田の古本街、
暇があれば、探していた。

今日、20時過ぎに会社を出て、雨が降っていたので、
高田馬場まで行かずに、山手線を大塚で降りて、
都電に乗り換えようとして、進行状況の電光掲示板を見ると、
まだ、しばらく、都電は来ないようだったので、
いつものように、フラフラと、あおい書店に入った。
雑誌から、文庫本のコーナーへ行き、
最後に、新刊のコーナーへ行って、びっくりした。
幻の本が置いてある。しかも、新刊となって・・・。
迷わず、手に取り、レジへ行く。

小躍りしながら、店の外へ出る。
雨が降っていたので、少し、濡れてしまった。
「しまった、保存用にもう1冊買えばよかった」と、後悔する。
「明日、買いに行こう」

都電の中で、とりあえず、池上冬樹さんの解説だけ少し読んだ。
最後に書いてあった。
そう、古本やサイトでは、徳間文庫版に十数倍の価格が
ついていて、しかも、滅多にお目にかかれない。

佐々木譲さんは、いまや、直木賞作家で、
警察小説の大家であるがデビュー作は、バイク小説なのである。
ホンダでサラリーマン生活もされていた。


もちろん、読み終わったら、「高田米治郎の感想文」へ・・・。


「うれしい」

朝の”めざましテレビの占い”、当たったかも・・・。
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by l-cedar | 2010-05-07 22:42 | 日々

都電と山惣と島忠

アキラの近所に、島忠ホームセンター
オープンして、前から奥さんが行きたがっていたので、行ってきた。
都電に乗っていったが、その都電、連休中ということで、大混雑。
各駅には、人が溢れ、都電も満員なので、降りる人がいれば、
降りた人数分しか乗れない。1両なので、満員状態でも
そんなに乗れるわけでもない。しかし、この都電、
カーブがきつ過ぎて、2両編成にはできないらしい。

アキラの家の最寄り駅、熊野前で下車。
まず、お昼時なので、3人で昼食。
奥さんと、前から気になっていた看板、”レストラン山惣”へ行ってみた。
雰囲気のある洋食レストランだった。
アキラは、オムライス、奥さんと米治郎は煮込みハンバーグを注文。
米治郎はそれに、生中を頼んだ。
生中には、”ピーナッツ”がついた。
生中を飲みながら待っていると、
まず、アキラのオムライスができてきた。
とろとろの卵に、デミグラスソースがかかっている。
すぐに、煮込みハンバーグもできてきた。
デミグラスソースをなめてみて、驚いた。
ほんの少し甘い感じだが、甘すぎず、苦すぎず、
濃すぎず、塩ょっぱすぎず、程よい味。
こんなにおいしいデミグラスソースは始めて食べた。
ハンバーグ本体も、硬すぎずやわらかすぎず、
肉汁がジューワと染み出てきて、最高だった。
ビールも進み、生中2杯飲み、満足、満足。

ここは、荒川CRからも近いので、
自転車で来るのも良いかもしれない。

さて、その後、島忠ホームセンターへ行って、
またここも、いろいろなものがあって大感激。
奥さん目当ての物も見つかって、満足満足。

アキラのところへ寄って、また、都電に乗って
帰ってきた。
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by l-cedar | 2010-05-05 17:19 | 日々

一瞬の光

「一瞬の光 白石 一文 著 角川文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

限りなく、”☆☆☆”に近い、”☆☆”だ。

このブログの読者、kozoさんに教えていただいた。
>白石一文は以前「一瞬の光」を読んだ事ありますが、
>ちょっと痛すぎだった記憶があります。
痛いというか、重い話で、kozoさんが仰ったように
プラトニックラブの深い話である。
そして、その反面、企業小説でもあった。
1粒で、3度美味しい、3つの話。

主人公の橋田浩介、山口県の出身で、山口では神童といわれ、
東大法学部へ進み、重工業メーカー(記述はないが三菱重工)へ入社する。
そこで、東大の先輩である社長の扇谷の目にとまり、
社長の側近の一人としてエリートコースを邁進する。
人事課長になった彼は、短大卒業者の面接を担当する。
そして、面接のあった日、夜、同僚といった店でその日、
面接をやった短大生を目にする。彼女は腕に包帯を巻いていて
それが袖口から出ていて、覚えていた。中平香折という。
落としてしまったが、あまりにも、面接のときとは違う
印象に興味を持つ。閉店になった店を出て、同僚と別れると、
ちょうど、その香折を、店の男性が無理やり、
車の乗せようとしているところに遭遇して、彼女を助ける。
彼女を送っていくと、その男性が先回りして待っていて、
彼女が異常な恐怖心を抱いているので、自分のマンションに泊める。

浩介には、社長の扇谷から紹介された扇谷の姪、藤山瑠衣がいた。
しかし、社長の身内ということで、身体の関係へと一歩踏み出せないでいる。
瑠衣は、コロンビア大学のビジネススクールで、経営学のマスターを習得した
才媛で、性格もよく、モデル顔負けのスタイルと美貌の持ち主だった。

物語が進むにつれ、香折が子供の頃から、
母親と兄から虐待を受けていることがわかってくる。
そして、香折を助けてあげられるのは、
自分しかいないという思いと、身体の関係を結んでしまった瑠衣との
葛藤を、彼の心を通して、白石一文節で、読みやすく仕上げられている。

さらに、社長の扇谷と、副社長の宇佐美、
社内二大派閥のドロドロの闘争に巻き込まれ、
心身ともに疲れていく浩介に、香折と瑠衣のしがらみ。
香折とは、最後まで身体の関係にはならないプラトニック。
瑠衣とは、将来を約束しようとするが、
そこのとんでもないことが起こる。

浩介と瑠衣との関係、香折が巻き起こす様々なこと、
そして、会社の中での派閥の中での事件、
その展開を追い求めて、どんどん読める。

読了感、重い。
男女とは、親子とは、考えさせられる。
そして、自分は、香折のような環境で育たなかったことに
安堵し、浩介のようにできるか、自問自答する。
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by l-cedar | 2010-05-02 21:17 | 感想文