高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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<   2009年 12月 ( 14 )   > この月の画像一覧

菊じい-70

会社が休みになった29日、菊じい、隅ばあさん、奥さんと米治郎の4人で、
穴八幡”へ行ってきた。
学習院下から都電に乗って、終点の早稲田まで二停留所。
菊じいと隅ばあさんは、シルバーパスがあるので無料。
早稲田の停留所から、早稲田大学の正門前を抜けて、
馬場下町の交差点へ出てくれば、穴八幡だ。
菊じいは、引っ越してきてから毎年来ているが、
隅ばあさんは、初めてだ。
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毎年、穴八幡で配る「一陽来復」のお守りが目的だ。
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去年は一体700円だったが、今年は一体800円だった。

帰りは、脇の参道から早稲田通りへ出て、高田馬場方面ヘ向かう。
隅ばあさんはもちろん、菊じいもこの道を歩くのは、
初めてなので、珍しそうに見ている。この付近、ちょっとした、
古本屋街である。明治通りへ近づくにつれ、古本屋街が、
ラーメンストリートになっていく。
このラーメンストリートにあるご存知”一風堂”、
最近、その一風堂の姉妹店のチャンポン屋、”チャンポン太郎”が
開店して、先日、奥さんと行って美味しかったので、
菊じいと隅ばあさんを連れて行った。
ここのチャンポン、麺に焼き色をつけてから
具を一緒に炒めてあるので、なんとなく香ばしくて
奥さんと嵌ってしまった。スープも美味しくて、
店員もハキハキしていて、店の雰囲気も良い。

菊じい、隅ばあさん、奥さん、米治郎の4人で
入っていくと、カウンターしか空いておらず、
カウンターに4人で並んだ。
注文は、チャンポン屋だから、当然チャンポン4つと思いきや、

菊じい「わしは、餃子がいいな、餃子とご飯じゃ」
隅ばあさん「お父さん、ここはチャンポン屋さんですよ」
菊じい「いや、そんなに食べられないから、餃子とご飯を少しでよい」
奥さん「じゃあ、チャンポンを3つと、餃子を2つ、
    ご飯を1つでいいね」
米治郎「ご飯、もう一つ」
店員さん「はい、チャンポンを3つと、餃子を2つ、
    ご飯を2つですね、少々お待ちください」
菊じい「ご飯は、1つ、少な目でね」
店員さん「はい、ご飯は、1つ、少な目ですね」

しばらく待つと、餃子とご飯が出てきた。
ここの餃子は、一風堂の餃子と同じ、少し小さめの餃子だ。
菊じい、調味料と一緒に置いてある一風堂にも置いてある
生にんにくと搾り器が気になっていた。
餃子が来ると、皿の上に醤油をたらし、生にんにくを搾った。
隅ばあさん「お父さん、臭いよー」
菊じい「おばあちゃんも食べれば、臭わないよ」
そして、一皿5個の餃子をあっという間に食べてしまった。
そこへ、チャンポンができてきた。
菊じい、チャンポンを持ってきた店員さんに、
菊じい「餃子、一皿追加ね、大至急」
店員さん「餃子は少し時間かかります」

菊じい、隅ばあさんから少しチャンポンをもらっている。
チャンポンは、ソースを一回し、かけて食べると、
味にコクが出る。長崎出身の人に教わった。
何しろ、その人に言わせると、
”ソースが置いていないチャンポン屋は、チャンポン屋にあらず”、
らしい。そう、ここは、博多の店だがちゃんとソースが置いてある。
4人で3つのチャンポンと3つの餃子、2つのご飯を完食。

店から出てくると、
菊じい「うん、ここの餃子はうまいな」
米治郎「小さくて食べやすいし、具と皮の具合もいいですよね」
隅ばあさん「チャンポン、美味しかったね」
奥さん「あの焼いた麺の香ばしい感じとスープが絶妙だね」

確かに、一風堂の餃子、美味しいのである。
4人で大満足の昼食だった。

夜は、自転車仲間のまさやんと高田馬場忘年会だった。
鳥やす本店へ行った。
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by l-cedar | 2009-12-31 16:07 | 菊じい

ゲームのCM

最近、発売になったゲームのCM。

場面は小学校の教室、
男の教師が生徒たちを前にして教壇で語りかける。
「先生は明日から休みます」とかなんとか。
女の子の生徒が立ち上がって、
「どうしてですか?」
そして、ナレーション、「この日を待っていた」

「何じゃこれ???」
米治郎、このCMを初めて見たときに、おかしいと思った。
先生が、ゲームの発売をずっと待っていて、休む???
みんなが待っていたことを訴えたかったのだろうが、
明らかに行きすぎ、真面目に仕事をしている教師の人たちに
失礼である。

所詮、ゲームに関わって生きている人たちのレベルは
こんなものなんだと思った。この企画を通してしまい、
広告会社もこれで進めてしまう訳である。

確かに、CMで見ても、CGがすばらしいと思う。
新しいゲームのことが日経新聞に出て、
ゲーム会社のことが日経新聞の記事になる時代である。
ゲームがたくさん売れることは明らかに経済活動の一部である。
しかし、ゲームなのである。

あのCMの先生のように、この発売日を楽しみにしている大人が、
日本にはたくさんいるのである。
あのゲームのために・・・。

にっぽん、ちゃ、ちゃ、ちゃ。
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by l-cedar | 2009-12-29 16:46 | 日々

アメリカを売った男

「DVD アメリカを売った男」を見た。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

これは面白かった。

20年以上もアメリカの国家機密をソ連のKGBに売り渡していた
実在のFBI幹部であり、アメリカ史上最悪のスパイである
ロバート・ハンセンの話である。

物語は、実際の映像で、FBI長官がこの事件を発表するシーンから始まる。
若くて、野心家のFBI訓練捜査官オニールはある日、上司のバロウズから
呼び出される。彼はFBIのナンバーワン特別捜査官、ロバート・ハンセンと
ともに新設される“情報管理部”で仕事をするよう指令を受ける。
だが、実際の彼の任務はハンセンの行動を逐一上司に報告することだった。
ロバート・ハンセンは特別な性の愛好家で、
その証拠をつかめという指令だった。

もう、結末はわかっているのである。
そして、スパイ映画と言っても、007やボーンシリーズなどのように、
派手なアクションがあるわけではない。
嘘の付き合い、心理戦で、台詞の応酬のドラマである。

特に、ロバート・ハンセンを演じる主演、
小松政夫似のクリス・クーパーが良い。
ライアン・フィリップ演じるオニールが、ロバート・ハンセンとの
“情報管理部”に配属され、最初に会うシーン、クリス・クーパーが
いやな上司を演じる。
しかし、彼は次第に、カトリックを愛し、妻を愛し、孫と戯れる
ロバート・ハンセンに惹かれ始め、上司であるバロウズを問いただす。
この女性上司、石田純一の元奥さん、松原千明似のローラ・リニーも
FBI、アメリカ命のキャリアウーマンで良い感じだ。
そこで、ロバート・ハンセンがKGBに情報を売っていて、
そのお陰で50人のアメリカのスパイが捕まり、
3人が処刑されたことを知る。
彼女からある人に会ってもらうといわれ、
連れていかれたところは、50人がひしめき合う、オフィス。
そう、その50人が、ロバート・ハンセンを追っていたのだ。
彼は、知らないうちに、その筆頭に抜擢されていた。

何しろ、この映画、ほとんどがオニールとハンセンの
台詞の応酬シーンばかり、しかし、その台詞が凄く深い。

あっという間だが、良い映画だった。
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by l-cedar | 2009-12-26 22:43 | 日々

ワルキューレ

「DVD ワルキューレ」を見た。

米治郎の推薦度 ☆

結構、期待して見た。

ドイツの軍用機や車両、軍服の類は完璧ではないだろうか。
特に、輸送機のユンカースなのかな、張りぼてではなく、
飛んでいるのに驚いた。
しかし、しかし、ここまでやっているのに、
それとも逆に、他がダメだから、こういうところに凝ったのか・・・。

ドイツ人以外は出てこない映画なのに、やっぱりアメリカ映画、
主演を筆頭にアメリカ人なのである。
特に、主演のクラウス・フォン・シュタウフェンベルク大佐を
演じるトム・クルーズ、”トップ・ガン”や、”7月4日に生まれて”
など、まさにアメリカを演じた俳優が、ドイツ人をできるわけがない。

ストーリーも良かったので、もう少し、ドイツっぽい俳優が
やれば、マシになったかも・・・。

まあ、娯楽映画で、とりあえず、楽しめた。
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by l-cedar | 2009-12-26 22:14 | 感想文

クリスマス、おめでとう

皆さん、クリスマスおめでとうございます。

今日は、クリスマス。

アンテノールのショートケーキを食べて、
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カトリック関口教会のクリスマスミサに
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隅ばあさんと奥さんと3人で行ってきた。
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関口教会は、東京カテドラル教会とも呼ばれている。
カテドラルとは、大司教の座る椅子、カテドラがある教会。
つまり東京大司教がいる教会である。

隅ばあさんと奥さんは、カトリック信者、
米治郎は、いつも付いていくだけ・・・、信者でもなんでもない。
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ここへ来ると、いつも厳粛な気持ちになれる。
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by l-cedar | 2009-12-25 01:19 | 日々

菊じい-69

今日は、毎年の年末恒例行事、菊じいの年賀状作りだ。
菊じいと隅ばあさんの年賀状をパソコンで
作ってプリンタで印刷する。

前から約束してあったので、朝10時に電話がかかってきた。
菊じい「これから行くが、良いかな」
米治郎「いいですよ」

と、菊じいにあらかじめ渡されていたリストからテストプリントを
してみる。プリンタを新しくしたので、葉書の印刷は初めてだったので
少し心配だった。
テストプリントはうまくいった。

菊じいが年賀葉書を持ってやってきた。
そこで、印刷開始・・・。
ところが、菊じいの年賀状、
毎年少しずつ少なくなっていくが、まだ140枚ある。
年賀状ソフトに入っている住所録から印刷をしようとするが、
なぜか、途中で、エラーで落ちてしまう。

ちょうど、そのとき、アキラがやってきた。
家にプリンタがないので、実家まで年賀状の印刷に、
パソコン持参でやってきた。
割り込んで、さっさと印刷してしまう。
印刷できたということは、プリンタのせいではない。

と、いうことは、米治郎が使っているパソコンのせい・・・。
某大手電機メーカーF社製、しかも、アキラが前に使っていたパソコン、
このパソコンの調子が悪いので、彼は、Macに変え買え、しかも
今使っているのは、2台目のMac・・・、
米治郎は、息子のお下がりパソコン・・・。
さすが、某大手電機メーカーF社製、調子が悪くなってから
すでに、3年以上、ハードディスクをうならせながら動いていて、
米治郎のブログの作成に日夜活躍している。

米治郎、自宅の自分用パソコンは、20年ほど前に最初に買ったパソコン、
某大手電機メーカーN社の98パソコンのみ、
それで、アキラはパソコンを学んだ。
それ以降、米治郎は、自分のパソコンは持たなかった。
ブログをはじめるまでは、家でパソコンは敢えてやらなかった。

さてさて、至難の業は、この状態の菊じいに説明することだ。
ただひたすら、テレビを見ながら、黙って待っている。
結局、何回やっても無理なので、カオルのパソコンを借りることにした。
カオルのパソコンに入っている年賀状ソフトに、
米治郎が使っているパソコンの年賀状ソフトの住所録をインポートしたが、
使い方が今一わからなく、使いづらそうである。

仕方がないので、米治郎の使っている年賀状ソフトをインストール、
しかし、そもそも、Vista用ではないので、
特殊なフォントの一部がインストールできなかった。
この特殊なフォント、菊じいの年賀状、表の宛名書きに使っている。
まあ、説明は後まわし、とりあえず、テストプリント。
しかし、ほぼ成功、カオルのパソコンで、印刷が始まったのは、
お昼を食べて、14時過ぎ・・・。10時からはじめたのに
すでに、4時間経ってしまった。

本格的に、印刷を始めて、菊じいに説明。
さらに、隅ばあさんも来て、さらに話はややっこしくなっていく。
米治郎「ちょっと、こちらのパソコンの調子が悪くて、
    プリンタにうまく送れないんです」
菊じい「何を送るんじゃ?」
隅ばあさん「色が出ないの?」
米治郎「えー、データじゃなくて、住所の情報を、
    色は出ると思います。(お父さんの年賀状も
    お母さんの年賀状も色は使っていませんから)」
菊じい「そんな、全部送らなくていいじゃよ、死んじゃったり、
    喪中の人もいるんだから、表の通りにな・・・」
米治郎「いや、それはパソコンの方で、除外にしていますから」
菊じい「こちらの印刷機のほうでやっているんじゃないのか、
    送るときに、一々やっていたんじゃ、たいへんだ」
米治郎「(送るときは、一々やっていないけど)
    そうなんです、たいへんです」

まあ、説明らしきことはできて、わからないなりにも、
事情はわかってもらえた。

なんか、昔のプリントごっこが良かったかな・・・。

現在、17時、まだ、まだ、印刷はかかりそうだ・・・。
菊じい、待ちきれずに帰っていった。
菊じい「明日までにできればよいよ」
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by l-cedar | 2009-12-23 16:40 | 菊じい

夜を急ぐ者よ

「夜を急ぐ者よ 佐々木 譲著 ポプラ文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆☆

前回の”ラストラン”に引き続いて、佐々木譲さんの初期の作品が、
ポプラ文庫から発刊されたので、当然読んだ。
ハードボイルドサスペンスで、久しぶりの”☆☆☆☆”にさせていただいた。
池上冬樹さんの解説によると(この解説も小説の解説として秀逸だった)、
本書は、1986年に発表され、その2年後に、「ベルリン飛行指令」が
書かれたそうである。米治郎が佐々木譲さんと出会ったのは、その
「ベルリン飛行指令」が文庫化されて少し経ってからなので、
この「夜を急ぐ者よ」はすでに、廃刊になっていて、
古本屋を探していたが、出会うことはできなかったので、
今回、ポプラ文庫から発刊されたことは、たいへんうれしかった。

読了して、思ったことは、初期の作品で、これだけのストーリー、
随所に混めた細かいいろいろな味付け、この作品があったがこそ、
「ベルリン飛行指令」からの第二次大戦三部作、
「北辰群盗録」などの北海道ウエスタン、「昭南島に蘭ありや」などの
戦前、戦中の話、「疾駆する夢」などの企業小説、
今の政権交代を予測した政治小説「愚か者の盟約」、歴史大作である
「武揚伝」、「くろふね」、「天下城」、そして、今の佐々木譲さんの
形容詞である「笑う警官」、「警官の血」などの警察小説作家へ
つながっていったのかと思うと、感慨深い。

今でこそ、佐々木譲さんは、今野敏さんと並び警察小説の旗手であるが、
米治郎は、佐々木譲さんのハードボイルド作品は、皆、かなり面白いと思う。
特に「夜にその名を呼べば」、「勇士は還らず」、
「ネプチューンの迷宮」は、もし、本屋さんで見つけることができれば、
絶対におススメである。

さて、話が、「夜を急ぐ者よ」からだいぶ逸れてしまったが、この話、
那覇の台風の夜を舞台に組織から追われる男が、10年ぶりに偶然、
10年前に愛した女に出会う話である。お互いに、全く違う境遇に
なってしまい、男は、組織から追われ、女は、那覇のホテルの専務、
10年前の出会いは、東京でのある劇団の公演で、全く知らないもの同士、
あることがきっかけで声を掛け合うことからスタートする。
そして、1週間で、愛を語り合う関係になるが、お互いに
それぞれの事情から、離れてしまっての、10年ぶりの再会だった。

話は、男が、何かの違法な取引の後の場面から始まり、ハードボイルド感を
かきたてる。さらに、男は追っ手から逃げ、沖縄にたどり着き、
那覇のとあるホテルにその夜の寝床を確保する。そして、女は、
その男が、自分のホテルの客として、那覇に来たことを知る。
第2章、なぜ、男は女と知り合ったか・・・。

映画”カサブランカ”を髣髴させるストーリー、
このあたりも、佐々木譲さんの筆致力、全く無駄のない文章、
かと言って、情景を程よく表す文章、をあらためて思う。

佐々木譲さんを知る上で、絶対にはずせない一作である。

ポプラ社さん、版権とかあると思いますが、
次回は、是非、「鉄騎兵、跳んだ」の復刊をお願いします。

こういう良い本にめぐり合ったとき、そして読了したとき、
次の本が、次に読むものに困るのである。
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by l-cedar | 2009-12-19 18:12 | 感想文
「DVD ラスト・コーション(色・戒)」を見た。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

ウィキペディアにリンクをしてあるが、この映画、
もの凄い性描写でR-18指定である。見るまで知らなかった。

土曜日、奥さんと、高田馬場まで、ご飯を食べに行って、
雨の土日なので、DVDを見ようと思い、4つ借りてきた中の1つだ。
この話、奥さんが、ドラマでやっていて、ストーリーを知っていて、
あらすじを読むと、第2次大戦中、中国の抗日運動のスパイ、
汪兆銘政権、ここまで読んで、見ないわけには行かない。
伴野朗さんの世界である。

凄いSEXシーンが、2回ある、主人公の”王佳芝”と敵の”易”の絡み。
最近、全く縁がないが、下手なAVより凄かった、この話の中で、
ここまで、濃厚でどぎつい性描写が必要なのか、とそのシーンを
見ているときは思った。しかも、そんな描写が出てくるのは想定外だった。
居間のテレビで、奥さんも一緒に見ていたが、ちょうど、そのシーンの
時は、夕飯の支度で彼女は離れていた。
白昼堂々、AVビデオを見ている感覚だ。

ストーリーの構成も王道という感じで、まず、最後に行くための
アプローチのシーン、そして、4年前に遡り、”王佳芝”が
なぜ、抗日活動に携わるようになったかから、延々と続き、
最初に描かれているシーンへの序章となっていく。

さらに、米治郎の関心を引いたのは、当時の上海、香港の街の描写だ。
この手の、抗日運動の小説をたくさん読んだが、想像はしていたが、
実際に映像になると、さらに実感できた。この当時の実際の
上海や香港は、当然知らないが、それを表現しているのは凄いと思った。
作品に奥行きを与えていた。そして、香港の日本料亭のシーン、
酒に酔って、赤い顔をした日本の将校が出てくる。
戦争をしているのに、鼻の下を伸ばして、べろべろに酔って、
小説でも、そういうシーンがよく描かれていたが、あれでは・・・。
当時の日本人の貧乏、貧相、貧心がよくわかった。

最後まで見終わって、あの性描写、絶対に必要なシーンだと納得した。
”愛”を描くために、”愛し合うシーン”なくては語れない。
プラトニックではなく、本当の愛、真実の愛。
”王佳芝”が、敵の”易”から、宝石のプレゼントをもらうシーン、
「逃げて」
あの台詞がすべてである、敵であったのに、暗殺する相手だったのに、
その人を愛してしまった女スパイ。

敵の”易”も彼女を愛していた。しかし、敵のスパイである以上、
処刑しなければいけない、その書類にサインする。

中国人同士で殺しあう、愛する人を殺す、悲哀、悲しい話だ。
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by l-cedar | 2009-12-14 23:56 | 感想文

ラストラン

「ラストラン 佐々木 譲著 ポプラ文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

佐々木譲さんの二十四年前、三十四歳の時、初期の作品だ。
佐々木譲さんの初期の作品をずっと読みたいと思っていた。
それが、ポプラ文庫から出てきた。

バイクに纏わる話の短編集で、「いつか風が見ていた」、
「エリの伝説」、「レース・クイーン」、「ラストラン」、
「遠い風の音」の五編、すべて、全く違う趣のある話である。

「いつか風が見ていた」は青春、友人を失う辛さ、恋人が
離れていったむなしさ、そして・・・。

「エリの伝説」は若さの証明、憧れの女性。

「レース・クイーン」は、人を育てる、天性。

「ラストラン」、「遠い風の音」、この二つは、秀逸。
企業小説として、男の何かを訴える話として、すばらしい。
この2編に関して言うと、バイクは、他の3編に比べて、
単に話の中の道具でしかない。特に「ラストラン」は、
バイクのレーシングチームの話だが、敢えて、そう言いたい。
流石、”佐々木譲”さん、今の佐々木譲さんの原点、
と、言っていいのではないだろうか・・・。

しかし、この5編で、
読んではいないが、「鉄騎兵、跳んだ」などの分野、青春から、
今の作品、つまり、大人の話へ通じていく佐々木譲さんの
作家として成熟していく過程を見る思いがした。

佐々木譲ファンは、必読の一冊である。
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by l-cedar | 2009-12-12 01:18 | 感想文

菊じい-68

菊じい、82歳を過ぎて、益々元気である。
今、麻雀に夢中である。

菊じい、若い頃は、麻雀が大好きだった。
雀荘でもやっていたし、奥さんの話によると、
家に仲間を連れてきては、家でも麻雀をやっていた。

菊じいの麻雀好きを家族でよく言う”伊勢湾台風事件”というのがある。

菊じい、伊勢湾台風の頃、証券会社でバリバリだった。
奥さんをはじめ、奥さんの妹も、菊じいの孫たちも受け継いでいるが、
熱中しやすい。
その日、伊勢湾台風が来た日も、麻雀をしていた。
地下の雀荘だったらしい。夢中で麻雀をやっていて、
時が過ぎるのも忘れ、気が付くと、夜が明けていたらしい。
地下の雀荘から出てくると、台風で町が大変なことになっていた。
慌てて、我が家へ帰ると、隅ばあさん(もちろん若かった)と、
娘たちは、家で台風の中、雨戸は壊れそう、窓はガタガタ、
と、家がたいへんなことになっていた。
我が家で家族が台風で怖い思いをしていたのに、
自分は、麻雀に夢中になっていた。
菊じい、それで反省して、麻雀を封印した。
それ以来、麻雀をしなくなった。

また、それ以来、台風が来るとたいへんだ。
窓も固定して、雨戸を閉めて、完璧な防御をする。
今でも、アキラやカオルに台風が来ると、
どこも出ないでよいから休めという。

そんな菊じい、今のマンションに引っ越して、
自宅の台風の心配もなくなったからか、麻雀の封印をといた。
と、いっても、最近、よく顔を出す地域の老人会の麻雀クラブだ。
”かけない、のまない、すわない”が合言葉だそうだ。
誰とあたるのかは、毎回わからないので、それも楽しいらしい。
しかし、中には下手な人も居るらしく、そんな人とあたったときは、
帰ってきて、「なんで、あんな下手な婆さんが来るんじゃ」
と、めちゃめちゃ言う。
しかし、うまい人とあたると、凄く上機嫌だ。
それが、ものすごく楽しいらしい。
麻雀のある日は、すごすごと出かけていくそうだ。

今は、昔取った杵柄、麻雀命の菊じいだ。
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by l-cedar | 2009-12-05 23:46 | 菊じい