高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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借金取りの王子

「借金取りの王子 -君たちに明日はない2- 垣根 涼介 著 新潮社文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

「君たちに明日はない」の続編である。「君たちに明日はない」と
この「借金取りの王子」、垣根涼介ファンなら、絶対に外せない作品である。
企業から、社員のリストラ事業を請け負う会社、
『日本ヒューマンリアクト(株)』の村上真介が主人公、
第一作と同じく、短編集である。
第一作の「君たちに明日はない」を読んだ時、こういうリストラ請負会社が
本当にあるのかと思った。
それほど、フィクションなのに、背景にリアリティがある。
その点、堂場瞬一さんの警視庁失踪課に通じるものがある。

今回は主人公の村上真介が、デパート、生保、消費者金融、
ホテルチェーンから請け負ったリストラの面接をこなしていく4つの話、
そして、最後の5話目は、『日本ヒューマンリアクト(株)』が
人材派遣業に進出していく話と、さらにリアリティをおびていく。
これは、続編に続く展開の予感である。

さて、その中で、3話目、この本のタイトルにもなっている消費者金融の話、
「借金取りの王子」、良い話だ。
このシリーズの常で、各々の話は、そのリストラを依頼した企業のある
リストラ対象者が主人公になる。
この話、何の予測もせずに、その部分、朝の山手線で読んでいた。
それは、急にやってきた。目がウルウル、危うく、頬を伝わりそうになった。
そういう展開ではなかったのに、急に泣かせるテクニック、さすがである。
しかも、全編に溢れる男女の会話のやり取り、会話だけでなく、
その裏にあるお互いの感情の表し方、全く恐れ入る。
「ワイルド・ソウル」とは、反対側にある話だが、
サラ公には、共感できることも多く、垣根涼介さんの懐の深さ、
ひきだしの多さを感じることができる。

サラ公必読である。
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by l-cedar | 2009-11-27 23:57

弥勒の掌

「弥勒の掌 我孫子 武丸 著 文春文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆

オビに釣られてしまった。

表は
”謎の新興宗教 《救いの御手》を追え!
空前絶後の驚きを編集部完全保証!!”

裏は
”最終章・284頁をお読みになったときのあなたの衝撃が、
そして、ラスト7行に辿りついたときのあなたの茫然自失ぶりが、
まるで目に浮かぶようです。”

さらに
”あらかじめ申し上げておきます。
本作は、刑事と教師が足を磨り減らして怪しげな宗教団体に
迫ってゆく社会派捜査小説であると同時に、読者を罠にはめようとする
壮大な企みが隠された作品でもあります。
どうか注意深く、慎重に、身構えて読みすすめてください。
それでもなお!必ずや前代未聞の驚きを味わっていただけることを、
私たちは保証します。
迫真のリアリティ、サスペンス、そして謎解きの美しさ。
これが、現代ミステリーの到達点です。”

と、ある。

ミステリーが好きで、このオビを読んだら、読まないわけにいかないだろう。
しかも、そんなに厚くない、292頁で終わりである。

正直に言う。
284頁までは、一生懸命読める、どんどん読める。
速い展開で、登場人物の描写もわかりやすいし、
状況の表現もわかりやすい。

しかし、284頁、確かに”衝撃”はあった。
だが、違う意味の衝撃だ。
オビで、米治郎、ものすごく期待したが、
「えっ、そういう展開、そういうやり方って、ありなの?」
小説として、ちょっと、卑怯な展開である。
茫然自失というより唖然という感じだった。

なんか、絶賛するほどのものでもなかったので、”☆”である。
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by l-cedar | 2009-11-21 18:26 | 感想文

すたれる公共マナー

すたれる公共マナー
と、いう記事がYAHOOにのっていた。

これは、米治郎、常日頃思っているので、言わせてもらわねばならない。
通勤電車の車内での飲食、言語道断だ。
躾、と言う言葉を知らないで育った大人が30代前後に多い。
躾をされていないと言葉を変えても良い。
うちの息子、アキラ、30代前後だが、躾はしてきたつもりだ。
公共のルール、人間としてのルール、躾けて、守っている。
と、いうより、米治郎よりまじめだから、普通じゃないことはできない。

YAHOOの記事の最後の方、”迷惑行為1位は座席の座り方”。
なんで、短い足なのに、足を組まなくちゃならないんだ。
ここは狭い車内で、お前のうちの居間のソファーではない。
おい、目の前に人が立っているのに、なぜ、足を組む?
隣に、座っているのに、なぜ、こちらへ向けて足を組む?
若い奴等だけではない、おっさんも組む、米治郎より歳が上だ。
団塊の世代だ。申し訳ないが、どうしようもない奴、この世代も多い。
この団塊世代が親で、その子供、
たぶん、この記事で槍玉に上がっている世代だ。
人数が多いから、人のことまで気にしていられなかった、
などと言うかもしれない。
だが、それはただの詭弁だ。

にっぽん、ちゃ、ちゃ、ちゃ。
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by l-cedar | 2009-11-17 23:53 | 日々

千春と千晴

「冷たい雨に降られてぇ~、町を彷徨ぉったの~、
もう許してくれたってぇ~、いい頃だと思った~」
大学時代、アイスホッケーで、陸トレというのがあった。
氷上練習は、夜中、その前に夕方、学校のグランドで
陸上のトレーニングをやっていた。
陸トレが終わって、部室へ戻るとき、
雨が降ってくると、千春がこの歌を歌った。
そして、雨が降っていなくても、いつの間にか、
きつい夜の氷上練習するのが、いやだ、行きたくないなぁと
いう歌になり、みんなでよく歌った。
今でも、この歌を聴くと、千春を思い出す。

彼は、大学を卒業後、服飾関係の会社に入り、
そこで、宝飾事業部に配属された。
その会社で、社内結婚して、8歳も年下の彼女を射止め、
大学の同期のみんなを羨ましがらせた。
彼女の名も千晴だった。”ちはる”同士の結婚だった。
それもあいつは自慢だった。

やがて、その宝飾事業部で、ダイヤモンドを直接扱うことになった。
”スターカット”という捨てるところが多いので、今まで誰もやらなかった
カット方法を手がけ、宝飾事業部の文字どおりスターになった。
そのとき生まれた男の子にも、星にちなんだ名前をつけた。
さらに直接買い付けを担当することになり、
ベルギーのアントワープに赴任した。
半年たって、妻と幼子をベルギーに呼び寄せた。

赴任から1年後、初の日本出張、1週間の日本滞在、
結局、毎日会社の偉いさんとの打ち合わせで、
米治郎と会う暇はなかった。
平成3年11月15日、妻と子供が待つベルギーへ帰る朝、
彼は、実家のベットで永遠の眠りについた。
なかなか起きてこない息子をお母さんが起こしにいくと、
冷たくなっていたそうだ。

通夜、告別式、アイスホッケーの同期はみな泣いた。
その中をベルギーから急遽帰国した奥さんの千晴さんが気丈に振舞っていた。
社内結婚でほとんど知らなかったので、結婚式に会って以来だ。
この後、すぐに千晴さんに声を掛けてあげなかったことを今も後悔している。

平成4年6月15日、千晴さんは、幼子を連れて電車に飛び込んだ。
千晴さんは即死、息子は奇跡的に助かった。
米治郎が、そのことを知ったのは、その年の11月15日、
千春の1周忌の時だった。
これもショックだった、みんな、彼女に何もしてやれなかった。
連れ合いの後を追う、それほど悩み、苦しみ、その決断だっただろう。


そう、千春の死から18年、本当にショックだった。
千春 享年34歳
千晴 享年26歳

その幼子、千春のお母さんが育て、今年20歳になった。

その千春と千晴の墓参りだった。

去年は、自転車を始めて、1ヶ月、まだ、流山は遠かった。
しかし、今年、全く何の問題もない距離だ。

千春と千晴をびっくりさせたかった。
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by l-cedar | 2009-11-15 20:51 | 日々

映画 笑う警官

映画 笑う警官」をロードショー初日の今日、見てきた。

米治郎の推薦度 ☆☆

佐々木譲さんは、丸の内で舞台挨拶のようだったが、
きっと混んでいると思い、先日、佐々木譲さんには、お目にかかれたので、
松雪康子さんとか、実物を見てみたい気もしたが、新宿で見た。
奥さんと久しぶりに二人で映画を見にいった。
二人だけで映画を見たのは、結婚してから初めてかもしれない。

普通、小説をそのまま、映画にすると、
小説で描かれている奥行き不足になることが多い。
でも、この映画、それを原作より奥行きを持たせた脚本で勝負した。

基本は、原作に沿っているが、途中から、更に深い話になっていった。
原作よりも1段も2段も深い話である。
道警をそんなに巨悪な組織に描いて良いの、っていうくらいだ。
これは、映画の紹介で、佐々木譲さん本人も言っていた。

まず、原作にある小樽の盗品売買と関税法違反の話が全くない。
これは、原作では、最後につながっていく事件だったので、
あれっと思っていたが、もっとすごい最後になっていた。
映画のあの最後へのくだりでは、この部分は必要ない。

そして、裏捜査本部を構える狸小路のカフェ、
そのカフェのマスターの役、大友康平さんがやっていた。
事前にネットでこの映画のサイトを見ていて、
カフェのマスターの配役、気になっていた。
原作では、あのカフェのマスター、2階の空き部屋を大家に無断で提供して、
コーヒーを時々運んでくるだけだ。
そんなに重要な役ではないはずなのに、なぜ、大友康平さんが
やっているのだろうと思っていた。
ところが、映画では、たいへん重要な役どころだった。

細かいところだと、原作では、小島百合巡査のパソコン、
この原作を書いた当時、役所では、
パソコンは一人一台に時代ではなかった。
原作でも、小島百合巡査の私物のパソコンを仕事に使っていたので、
道警のデータベースにアクセスするIDを持たされている設定になっていた。
現在、私物のパソコンを役所内に持ち込むことは許されることではない。
しかし、パソコンで、道警のデータベースにアクセスして、A号照会を
することは、ストーリーの中で、結構重要な部分になると思っていたので、
外から、道警のDBにどう侵入するのか、どういう筋にしているか、
少し注目していたが、これは小島百合がパソコンに詳しいという設定で、
さらに簡単に侵入できる、しかし、これが、あとで、話の鍵のひとつになる。

原作では、岩井巡査が、離脱して戻ってこないが、映画では戻ってきたり、
最後の津久井の登場、原作では白黒パトカーの自動車警邏隊だったが、
映画では、偽の津久井を先導する白バイ警官だったり、
機動捜査隊の長正寺、原作では、最後は佐伯に協力するが、
映画では、原作より若い設定で、さらに捜査一課の捜査員で、
最初出てきたが、いつの間にか、SITの隊長になっていた気がしたが、
米治郎の勘違いか。等々、微妙な違いがある。
しかし、一番大きな違いは、最後の結末近くなってから
話の筋が更に大きくなっていくところである。
これは見所だろう、原作を読んだ人は、原作者自身が
驚く展開には、興味があると思うので、見逃せない映画だ。

松山ケンイチさんが、足を引きづり、津久井に隠れ家を提供する
ちょい役で出てきたのは、奥さんにうけた。
セリフも「ちょっと、おんぶしてくれないか、足がこれだから・・・」

原作にある小島百合のセリフ「イタリアン、キャンティ、四十三度」、
これも、いきなり、出てきて、こじつけのようだった。

最後の、出演者、総出演みたいなカフェのシーン、死んだ人まで出てきて、
あれは必要だったのか・・・???

終了の字幕スーパー、”ホイットニィー・ヒューストン”の久しぶりの新曲、
たいてい、映画って、最後の字幕スーパーになると、
席を立つ人が出てくるが、誰も立たなかった。

もちろん、”ホイットニィー・ヒューストン”の歌を聴くために・・・。

久しぶりに、奥さんと二人で見た映画、奥さんも満足したようだ。
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by l-cedar | 2009-11-14 17:40 | 感想文

笑う警官-復習

「笑う警官 佐々木 譲 著 ハルキ文庫」を復習した。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

やはり、”☆☆☆”だ。

以前読んで、映画が始まるので、
見る前にもう一度読んでおきたかったので、復習だ。

2度目、1度目に読んだときより、面白かった。
1度目、どこを読んだのだというくらい、の感想文だった。

この小説、警察小説だが、ミステリーのすべての要素を含んでいる。
まず、物語の軸となる事件が起きる。
そして、その解決へ向けて、チームが組まれる。
解決へ、解決へと、そのチームは向かう。
しかし、そのチームが解決しようとした結果、
ではなかったことがわかってくる。
物語は意外な展開へ向かっていく。

チームに、裏切り者がいることがわかる。

さらに、そのチームリーダーは、裏の裏をかくほどの切れ者である。

偉い悪い奴をぶっとばす話、勧善懲悪である。

細かいところに、北海道出身である佐々木譲さんの味、こだわりがある。
津久井(映画では、宮迫博之が演じる)、
苫小牧の高校出身、アイスホッケーをやっていた。
これは、北海道の人間にしかわからない。
北海道以外なら、アイスホッケーをやっていた人間にしかわからない。
苫小牧は、日本のアイスホッケーの聖地である。
日本のアイスホッケーのスターは苫小牧出身が最も多い。

そして、裏捜査本部ができる狸小路のはずれ、佐々木譲さんによれば、
札幌の今、すごくおしゃれな空間だそうだ。
その雰囲気が伝わってくる。

最後の息詰まる、佐伯チームと道警本部との攻防、
裏のかきあい、そして、佐伯チームにいたスパイの存在、
さらに裏をかき、スパイを暴き、逆に利用する、
すごく面白かった、2度目なのに、あらたに読んでいて、興奮した。

佐々木譲さんの文章、やはり、すぅーっと頭へ入ってくる。

先日のトークショー、佐々木譲さん本人が言っていたが、
小島百合巡査、1度目に読んだときは、”まだ”、なんともなく読んだ。
だが、今回の2度目、映画を見ていないのに、松雪泰子さんだった。

映画のストーリー、原作にどれほど忠実だろうか。
佐々木さんは、「映画に負けた」と仰っているが・・・。
さあ、映画、見に行くぞ。
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by l-cedar | 2009-11-13 20:00 | 感想文

波の塔

「波の塔(上・下) 松本 清張 著 文春文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

”清張、異色の恋愛長編小説”、これに釣られた。
さすが、松本清張である。
謎めいた美女と、若き検事の恋、
もとはといえば、1959年5月から、1960年6月までの1年間、
週間女性自身への連載小説だったそうだ。
そして、あっという間に、当時の女性の心をつかんだらしい。

正真正銘の恋愛小説である。
しかも、その謎めいた美女と、若き検事は不倫関係なのだ。
今でこそ、不倫は、良くあることで、小説の題材などには
今更ならないが、その当時、不倫という関係が、
女性が好む小説の題材にうってつけだっただろう。

しかし、ちゃんと、”松本清張”しているのである。
松本清張の小説、イメージとして、”暗い”、すごく暗い。
恋愛小説なのに暗い、そして、ミステリーがちゃんと隠されている。
ここは、ちゃんと松本清張なのである。

どんどん読める、松本清張作品として、異例であるが、
その反面、読みやすく、上下巻、サクサクと読めた。
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by l-cedar | 2009-11-13 13:00 | 感想文

邂逅

「邂逅 警視庁失踪課・高城賢吾 堂場 瞬一 著 中公文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

”警視庁失踪課・高城賢吾”シリーズの第3巻だ。
”警視庁失踪課”、実際にはない部署である。
が、どんどんリアリティを増していく。
”警視庁失踪課”、できた経緯まで記されている。
都知事の孫が誘拐され、その警視庁の失策から創設されたという経緯だ。
この経緯、すごく、リアリティがある、ありそうな経緯だ。

そして、今回は、大学の理事長が失踪した。
その母親から、失踪課に、依頼された。
その理事長は、2代目、母親は1代目の妻である。
その2代目が、仙台の中高一貫の進学校から、東京へ進出してきて、大学を創った。
その理事長が失踪した。

同じ時期、その大学の近所にある短大の総務部長も失踪していた。
彼女は、その短大へ、あるシンクタンクから引き抜かれていた。
彼女の妹が依頼人だった。

仙台で、その総務部長の自殺死体が発見された。
失踪した理事長は仙台へ行っていた。
東京へ戻ってきていた。

理事長と総務部長の間に何があるか・・・。
学校法人の合併問題が、底辺にあった。

すごい、リアリティだ。ストーリーに全く綻びは感じられない。
第3巻を読み終わって、ネットで、本当は、警視庁に失踪課、
あるのではないかと、本気で調べた。

第4巻、楽しみである。
しかも、このシリーズ、米治郎に嬉しい、文庫本、書下ろしである。
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by l-cedar | 2009-11-12 23:42 | 感想文

相剋

「相剋 警視庁失踪課・高城賢吾 堂場 瞬一 著 中公文庫」
を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

”☆☆☆”のバーゲンセールはしたくないので、”☆☆”にしておく。
堂場瞬一さんは、今のところ、米治郎を裏切らない。
今野敏さんに、裏切られたことがある。「色シリーズ」だ。
”警視庁科学特捜班”、ありそうでない組織。
副題に、すごく誘われた。そして、今野敏さんという名前につられた。
あらら、”秘密戦隊ゴレンジャー”だった。しかも5色・・・。
この人、SFものも書いていること、知らなかった。

”警視庁失踪課”、これもありそうでない組織だ。
そして、第1巻を読むまでは、”警視庁科学特捜班”が頭をよぎった。
登場人物の名前、珍しい名前ばかりで、裏切る予感もした。
しかし、第1巻、面白かった。
堂場瞬一さんは、裏切らない。

小説って、所詮、フィクションだ。
だから、”秘密戦隊ゴレンジャー”のような”警視庁科学特捜班”もありだ。
どういう話にするかは、作家の自由だし、結果、売れれば良い。

しかし、これだけ本があふれ、警察小説があふれてきている。
読み手は、小説というフィクションの中に、
”有り得る”こと、”リアリティ”を求める。
少なくとも、米治郎はそう思う。
だから、余計に、「色シリーズ」は裏切りだった。
あれだけ、良い話を書いておられるのに、裏切られた。

”警視庁失踪課”、第1巻、今の時流に沿ったありそうな話だった。
そして、第2巻も今の時流に沿ったありそうな話だ。

中学生の男の子が、高城のもとを訪れる。
友人の女の子が居なくなったので探してほしいという。
失踪人の捜索の依頼は、基本は家族からだ、しかも未成年だからなおさらだ。
彼女の母親にあたると、父親に聞いてくれという。
父親のもとを訪ねると、娘は失踪していないという。

高城は、子供への虐待を危ぶむ。
その父親は、流行のIT企業の社長で、フェラーリを乗り回すお金持ち。
虐待なのか、誘拐なのか・・・。

”有り得る”こと、”リアリティ”、そして、IT企業の社長、期待は高まる。
しかも、そのIT企業は、投資会社の乗っ取りの危機に瀕していた。
今の世相、日本の底をうつ経済をストーリーの底辺にして、
ものすごくうまいと思った。

堂場瞬一さんは、裏切らない。
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by l-cedar | 2009-11-12 00:00 | 感想文
今日、先日ゲットした佐々木譲さんのトークショーへ行ってきた。
会場は、池袋東武百貨店の7階にある旭屋書店で15時から始まる。

奥さんと池袋へ行っていて、昼ごはんを食べて、一昨日、静岡まで
自転車で行ったときに、熱函道路の下りで、携帯電話を落としてしまい、
ボロボロになって、さらにすぐに電池も切れるので、
携帯を変えようと、機種変更をしに行った。
欲しい機種は、派手な青しか色がなかったが、
たまには、派手なのもいいだろうと、それにした。

14時になったので、奥さんは帰って、
とりあえず、私だけ旭屋書店へ行ってみた。
少し早めに行って、場所がどこかを見るつもりだった。

東武百貨店のエレベーターを7階で降りて、ひとまず
レジへ行って、場所を聞くと、エレベーターの前の場所でやるとのこと。
今、通ってきた場所だが、それらしき場所はなかったような・・・。
戻ってそこへ行ってみると、折りたたみ椅子が何脚か置いてあって、
もうすでに、2人の人が並んでいる。
あらら、こんなところでやるんだ・・・。なんかかわいそう、と、思った。
その売り場の中だった。エレベーターを降りてすぐ、本棚の間だった。

並んでいる人に聞いてみた。
米治郎「これは、並んでいるんですか?」
2番目のような人「そのようですが」
とのことなので、3番目に並んだ。まだ、1時間ある。
新しい携帯をいじりながら、30分くらい経つと、席に座って良いとのこと、
席は横3列縦4列の12席、1番目の人が一番前の左側、
2番目の人は1番目の右側に座ったので、米治郎は1番目の真ん中に座った。

さらに10分くらい経つと、司会の女性が出てきて、話し始め、
15時になると、佐々木譲さん登場。2回目の”生”佐々木譲さんだ。
文芸評論家で、佐々木譲さんの解説なども書いている
西上心太さんとのトークショーだ。
ふと、横を見ると、角川春樹さんもいらしていて驚いた。

今回は、11月14日、米治郎、旭屋書店で特別鑑賞券があたった
映画”笑う警官”のトークショーで、映画に関する裏話や、
このサイン会の整理券をゲットするために、10月29日まで
買うのを控えた”巡査の休日”で、映画”笑う警官”の小島百合巡査役の
松雪泰子さんの影響を受けすぎて、本来地味な人物設定が変わってしまった、
と、作者が映画の影響を受けてという話は面白かった。
西上心太さんからのフリで、佐々木譲さんが、想像できない展開、
驚かす展開を、必ず、入れるという言葉に、これからの作品にも
さらに面白いものをと、期待が高まった。やはり、来てよかった。

15分くらいでトークショーは終わり、サイン会が始まった。
米治郎、3番目だったが、席の順で、2番目になった。
一応、2番目に並んでいた人に断って、2番目で、
佐々木譲さんにサインをいただいた。

米治郎「初めまして、高田米治郎です」
佐々木譲さん「あっ、トークショーってこれのことですか」
米治郎「・・・・・・」
あとは、高揚して何を言ったか覚えていない。

しかし、しっかりデジカメも持っていったので、佐々木譲さんと2ショットを
係りの人に撮っていただいた。

米治郎、ブログ初の顔出し
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と、サインとツーショットの写真を撮らせていただいて恐悦至極である。
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by l-cedar | 2009-11-03 17:27 | 日々