高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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<   2008年 07月 ( 18 )   > この月の画像一覧

被弾

「被弾 堂場瞬一著 中公文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

刑事鳴沢了シリーズの第2巻、すっかり嵌った。
鳴沢了は新潟県警を辞めていた。
そして、なんと、警視庁に中途採用されていた。
本人は、英語を生かした語学の中途採用と思っていたが、
そうではなかった。新潟県警の幹部である父親が
裏で手を回していた。

東京では田舎である多摩署の刑事課に配属されていた。
しかし、仕事は満足に与えられず、資料室に篭り、昔の事件の
資料を読む毎日だった。
心には、祖父が自ら選んだ死を目の前で、助けず、
それより、自分の罪を祖父が認め、死を選んだこと。
それが、重くのしかかっていた。

前編に引き続き、鳴沢了の視点で物語は進む。
人手が足りなくて、あるホームレスの襲撃事件に駆り出された。
そこで、同じ刑事課の女刑事”小野寺冴”と出会う。
彼女は、モデルのようなスタイルである。なぜ、刑事なのか?
子供の頃、家が火事になり、隣に住んでいた刑事に助けられ、
それから彼に憧れ、刑事に憧れ、警官になり、刑事になり、
その助けられた刑事の同僚になった。
しかし、彼女の目の前で、婦女暴行犯に、その刑事が撃たれ、死ぬ。
彼女は、その犯人を撃ち、虫の息のその犯人の眉間に止めを撃つ。
それが警視庁内で問題になり、多摩署へ左遷されたのだった。

彼女との会話の描写が良い。最初は言い合いの喧嘩ばかり。
しかし、少しずつ打ち解けてくる。そして、お互いに一線を越える。

鳴沢には、大学時代のラグビー部の先輩であり、大親友の沢口裕生、
彼は、公立中学の教師をしていた。

さて、ホームレス襲撃事件、被害者が消えてしまった。
ひざを割られて、足に大怪我をしているらしい。
どこへ消えてしまったのだろう。
そして、第2の事件が起きる。ある会社員が家の前で襲われた。
殺人未遂だったが、被害者は死に、殺人事件となった。

ホームレスの行方を追ううちに、その被害者は、
昔、学生運動の左翼系のセクトに属していたことがわかってきた。
そして、その会社員も同じセクトだった。事件は繋がるのか?
同僚であり、恋人でもある、小野寺冴との間はどうなるのだろうか。

事件には悲しい出来事が隠されていた。
犯人は、鳴沢の良く知っている人間だった。
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by l-cedar | 2008-07-31 23:52 | 感想文

マンタ

大阪への出張、なんと、昼の真っ只中、
お客さんの急なスケジュール変更で、3時間もあいてしまった。

ここは、前から行きたいと思っていた”海遊館”へ行くしかないと
思い行ってきた。
そして、前から会いたかった”マンタ(オニイトマキエイ)”に会ってきた。
世界初の展示だそうだ。餌付けの成功も世界でも例がないそうだ。

あるテレビ番組を見ていて、俳優の的場浩司さんが、
京都の撮影で、オフになると、大阪の海遊館へマンタを見に行くそうだ。
それを見て、ぜひ米治郎も行きたいと思っていた。

大阪市営地下鉄中央線の大阪港で降りて、徒歩10分、
海遊館があった。入場料2,000円は、ちと高いかな、と、
この時点で思ったが、せっかくここまで来たのだから、
と、思い、2,000円を支払って入場した。
夏休みだということが頭になかった。
子供が大きくなると、子供の夏休みなどいつから始まって
いつ終わるのか、全く頭の中からなくなる。

中へ入ると、淡水の展示があり、目指すマンタはまだ遠かった。
ジンベイザメが海遊館の今の一押しのようだ。
ジンベイザメの水槽があった。二匹の大きな魚が泳いでいる。
そして、その網で仕切りがある隣、マンタはいきなりやってきた。

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いやー、的場さんの言うとおりであった。
何しろ見ていて飽きない。
ただ、水槽の中をぐるぐる飛ぶように泳いでいるだけなのだが、
水槽がすごいでかさ、ビルの5階建てくらいの深さがあり、
その周りが周回できて見れるようになっているのだが、
それが5階層あるのだ。その中を雄大に泳いでいる。
そして、一番興味深かったのは、その名前の由来になっている
角のような糸巻きのような”頭ビレ”だ。
平らになったり、片側だけ巻いたり、両方とも巻いたり、

”ラジバンダリ”、

”違うか”。

結局、昼飯食うのも忘れて、2時間見ていた。

また、ぜひ、来たい、と思う。
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by l-cedar | 2008-07-31 23:28 | 日々

果物屋-1

果物屋という仕事、米治郎の家業だった。
前にも述べたが、”米治郎”というペンネーム、
その家業の創業者である祖父から拝借した。

果物屋の朝は早い、特に仕入れ担当者は、早朝から市場へ行く。
セリが始まる前に、今日のセリに出る品物の下調べをする。

品物は”ヤマ”と呼ばれる生産者毎で、その年の品物の
優劣が決まる。今年はどの”ヤマ”が良いか、
それを見極めるのが、仕入れ担当者の重要な役割だ。
これを間違えると、良い品物は仕入れられない。
例えば、今の時期は、さくらんぼ、そして、桃の時期だ。
今はどうかわからないが、米治郎が行っていた頃は、
セリの始まる前に、品物が並べられ、仲買や小売が
品物を見て回る。もちろん、味見もする。
自分の目、自分の舌を信じて、買い付ける品物を決める。
良い品物は、数が少ない。だから、良い品物に人気は集中する。
そのため、あれがダメだったら、これ、これがダメだったら、
それ、それがダメだったら、今日は仕入れない。
この今日は仕入れないが、良くも悪くもその店の品格である。

とりあえず、店の品揃えを満たすために、
多少品物が悪くても仕入れる。
自分がダメだと思ったものは仕入れない。

その判断ができるまで、少なくとも10年はかかる。
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by l-cedar | 2008-07-27 09:39 | 日々

コンサルタント

このブログを良く訪れてくれるN氏、
彼のサイトで、地理学の教授の奥方が、世界で5本の
指に入る地震学者で、見た目はただの主婦が、
阪神淡路大地震のときにテレビのニュースに出てきた云々で、
今回の東北大地震にもそういう専門家が、うれしそうに
テレビに出てくることをどうかと思う、ということを書いておられた。

米治郎もそう思う。
特に、あやしいのはこの手の番組出てくる
”評論家”や”コンサルタント”の類だ。
テレビ局が”なんとか評論家”、”ほにゃららコンサルタント”と
肩書きとしてテロップを入れている節もあるが、どうもあやしい。

しかし、コンサルタントで、一番あやしいのは、”営業コンサルタント”
と名乗っている人たちである。
米治郎、社会に出て、最初に勤めた自動車販売会社の研修、
ある”営業コンサルタント”の話を聞いた。
その時に、すぐに気づいた。まさに机上の理論だった。
言っていることは正しい、しかし、それは自分が経験した生の
言葉ではないことがすぐにわかった。
そもそも、営業で成功している人は、”営業コンサルタント”にはならない。
だって、営業で食っていけるのだし、営業が面白いわけだし、
そこまで極めていれば、個人の技術なのだから、
人に教えようなんて思わない。
だから、”営業コンサルタント”なんて中途半端な職業には就かない。

営業って、マニュアル本はたくさん出ているし、営業が中心の大きな会社は
営業マニュアルがあるだろう。
しかし、営業は、ひとそれぞれ独自のスタイルがあると思う。
どの職業でも、人それぞれのスタイルがあると思う。
だから、マニュアルは参考になってもそのとおりにはいかない。
最近の若い人は何でもマニュアルで、マニュアルを頼りすぎている。
人やマニュアルに頼らず、自分の目で見て、感じて、経験を積んでこそ
自分の”モノ”になるのだから・・・。
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by l-cedar | 2008-07-26 14:04 | 日々

夏休みの宿題事情

夏休みの宿題といえば、米治郎、夏休みの終わる前日、
遅くまでかかってやった思い出しかないが、その中でも、
読書感想文、これほどいやなものはなかった。


読書感想文といえば、このブログで一番重要な部分で、
読んだ本や見たDVDなどのことを書いているが、
今までブログを読んでいただいてもわかるとおり、
どうしても、あらすじの説明が多くなってしまう。
これは読んでいない人、見ていない人に対する
米治郎の親切な気持ちから来るものであるが、
この習性は、小学校の頃から変わっていない。
特に、米治郎の小学校の頃の読書感想文ときたら、
感想文というより、あらすじの説明といってよく、
感想など一言も書いていなかった。
先生にあらすじの説明をする親切心は全くようをなさない。


さて、前置きが長くなったが、最近の小学生や中学生に
便利なサイトがあるらしい。
高校生や大学生のレポートのWEBからの
コピペ(コピーアンドペーストをこう言うらしい)は
当たり前らしいが、それが今年の夏休み用に小学生中学生にも波及しそうだ。
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by l-cedar | 2008-07-22 19:00 | 日々
さて、今年のハイビスカス、ビニール袋をかぶせて
無事越冬でき、春を過ぎ、昨日、梅雨があけ
今年も無事に咲いた。
実は、今月になって、2度ほど開花した。
しかし、2度とも会社に行っているときで、
帰宅すると、すでに萎み、米治郎は見ていない。

7/3、奥さんから送ってもらった画像
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そして、今日の画像、花芽がたくさんできている
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もうすぐ咲きそうな花芽もある、果たして3度目の正直で見られるか???
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by l-cedar | 2008-07-20 09:30 | 日々

グリーンカーテン

我が家も今年の夏はグリーンカーテンにした。

なんて、米治郎、偉そうなことを言っているが、
実は、先々週の金曜日、隅ばあさんの弟の
サブロウおじさんとナツ子おばさんがやってきて、
網とゴウヤ、トマト付きのプランターを
設置してくれたのだ。米治郎がやったのは
その前に、東急ハンズで”つっぱり式”の物干し棒を
設置しておいただけ。だから、偉そうなことはいえない。
サブロウおじさん、3年ほど前に定年を迎えて、
今は、群馬の田舎で、趣味が高じて、出荷できるほどの
畑をやっていて、色々な野菜を作っている。
その野菜を時々、菊じいのところへ遊びに来るときに
持ってきてくれる。5月頃にいらしたとき、奥さんが
サブロウおじさんに”グリーンカーテン”の話をしたら、
とんとん拍子に話が進み、サブロウおじさんが
プランター付きでゴウヤの苗を持ってきてくれることに
なったというわけである。
だから、米治郎、偉そうなことはいえないのである。
サブロウおじさんにおんぶに抱っこである。

出来立てのときに、ブログをアップできなくて、
設置1週間後になってしまったが、
その成長ぶりは著しく、目を見張るばかりだ。
何しろ、来たときに、10cmばかりのゴウヤが
なっていたが、3日で食べられる大きさになった。
だから、すでに、我が家の食卓にサラダとしてのった。

来たときは、疎らだった葉が、これだけになった。
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この10cmほどのゴウヤが・・・
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3日~5日ほどでこうなる
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トマト”From Australia”の種よりサブロウおじさんがここまでにした
早く赤くなれ!
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by l-cedar | 2008-07-20 09:13 | 日々

雪虫

「雪虫 堂場瞬一著 中公文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆☆

刑事鳴沢了シリーズの第1巻である。帯の”寝不足書店員続出”が
ずっと気になっていた。でも、先日の”狼の血”でだまされたので
慎重になっていた。
しかし、思い切って買ってみた。”寝不足書店員続出”にうそはなかった。

鳴沢了は新潟県警捜査一課の刑事である。祖父、鳴沢浩次は”仏の鳴沢”と
呼ばれた新潟県警の名物刑事、必ず犯人を”落とし”、
しかも恨まれたことは一度もない。当然すでに引退している。
父、鳴沢宗治は現在は魚沼署長、かつては”捜一の鬼”と呼ばれた。
祖父と父は正反対の刑事だった。

この3代警察官、そうそう、佐々木譲さんの”警官の血”と同じ設定だが、
向こうはすべて”警察官”、こっちは”刑事”というのが違う。
この鳴沢了、何しろ完ぺき主義、刑事として生まれてきたと思っている。
24時間、365日、いつ事件が起きても言いように体を鍛え、酒も飲まない。

父が署長をしている魚沼署管内で老婆が殺される事件が発生する。
了と父はうまくいっていない。ここ何年も会話を交わしていない。
やがて、その老婆は、50年前、宗教団体の教祖のようなことを
していたことがわかる。50年前は祖父が現役の頃である。

中学時代の同級生との恋も絡めさせ、こちらの展開も気に掛かる。
この辺がうまいと思う。

この続き、とりあえず、10巻まであるらしい。
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by l-cedar | 2008-07-19 09:13 | 感想文

隠蔽捜査

「隠蔽捜査 今野敏著 新潮文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆☆

今度も警察小説である。しかし、”警視庁強行犯係・樋口顕”シリーズとは、
全く趣を異にする。
主人公・竜崎伸也は長官官房の総務課長、東大を卒業した
バリバリのキャリア官僚である。東大以外は大学ではないと、
せっかく一流の私立大学の合格した息子を浪人させてしまう。
物語の冒頭は、そんな竜崎伸也の描写が続く。
読めば読むほど、いやな奴だ。
警察庁の中でも上司だろうが部下だろうが、自分以外は信じない。

やがて、東京で殺人事件が起きる。
被害者は、強姦など婦女暴行事件を犯したが、少年だったので
すぐに更生を目的とする少年法により短い刑で社会に戻ってきた
青年だった。第2の事件が起きる。その被害者も同様だった。

警視庁刑事部長は竜崎のキャリアの同期の伊丹俊太郎、
彼は同期でただ一人の私立大卒。実は、竜崎の小学校の同級生だった。
小学校時代、竜崎は、伊丹から”いじめ”にあっていた。それが未だに
竜崎の中にあった。

この設定がすごく面白い。やがて、米治郎は”今野敏”ワールドに
またしても引き込まれてしまった。

さて、殺人事件と同時進行で、竜崎は浪人中の息子・邦彦が自室で
ヘロインを吸っているのを見つけてしまう。
犯罪を絶対に許せない竜崎は葛藤する。それと同時に、
殺人事件の犯人は警察官であることが濃厚になってくる。
刑事部長の伊丹は警察庁からの指示で、事件を隠蔽しようとする。
それをしてしまったら警察ではなくなると、竜崎は伊丹に隠蔽しないよう
説得する。自身の息子のことも伊丹から隠蔽を促されるが、
竜崎は、・・・。

こういう人が実際にいるかどうかはわからないが、日本のために、
国民のために、汗をかいて働いている人がいるんだ、と、
改めて思った話だった。
警察のキャリア、”踊る大捜査線”などのテレビドラマなどで
キャリア官僚とは、出世、保身、しか考えていない奴らの集まりで
あるかのように描かれていたが、この本は少し違った。
同じ人間であることがわかった。

ハードカバーで”隠蔽捜査2”が出ているようだが、文庫本化を期待したい。
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by l-cedar | 2008-07-19 09:06 | 感想文

白鷺

京都から舞鶴へ向かう特急列車の車窓、二条を過ぎ、嵐山を過ぎ、
保津峡のトンネルをぬけると、ぱぁーと景色が開ける。

亀岡だ。車窓からは、青々と実った若い稲の葉が目にやさしく写る。
その合間合間に白く細長い鳥がいる。
白鷺だ。
彼等は畦道に、そして、青々と実った稲の間にじっとして立っている。
時々、田の水面に口を持っていく鳥もいる。
田にいる虫を食んでいるのであろう。

白鷺、
実はこの時期、米治郎の家のベランダから時々、
神田川の付近に飛んでいるのを見られることがある。

奥さんに言わせると”うんこ垂れの白鷺”だ。
いつも彼女が見るのは、飛びながら、大量のうんこをしている姿らしい。

京都の亀岡で見る優雅な姿からは想像できないような、下品な飛び姿だ。
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by l-cedar | 2008-07-18 18:39 | 日々