人気ブログランキング | 話題のタグを見る

高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
カレンダー
S M T W T F S
1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31

千里眼シリーズ

本はずっと読んでいたが、ここへはまったく書いていなかった。
まとめて書いていく。

「千里眼の水晶体 松岡圭祐著 角川文庫」
米治郎の推薦度 ☆☆
戦後ずっと忘れられていた旧日本軍の
生物化学兵器”冠摩”、当時、長期化する
東南アジア戦線の打開策として、高温のみに
反応する細菌が、温暖化による異常気候で
感染を広めていく。
それを、スーパーレディ、岬美由紀が
突き止め、解決していく。

「千里眼 ミッドタウンタワーの迷宮 松岡圭祐著 角川文庫」
米治郎の推薦度 ☆
まだ、米治郎が行った事はない、六本木の東京ミッドタウンが
舞台だ。美由紀の親友、セレブの高遠由愛香が中国大使館で
行われている賭場に出入りすることから話は始まる。
やがて、中国の思惑が少しずつ明らかになっていく。

「千里眼の教室 松岡圭祐著 角川文庫」
米治郎の推薦度 ☆☆
岐阜の公立高校が、生徒達に乗っ取られ、
生徒会長を首長にして、日本から独立を宣言する。
いじめ等の教育問題を背景に、教育を主題に捉え、
岬美由紀が事件を解決していく。
日本と貿易をして、富を得ていく課程が現代的で面白い。
このシリーズで唯一の偉作だろう。

「千里眼 堕天使のメモリー 松岡圭祐著 角川文庫」
米治郎の推薦度 ☆
続き物なので、読んでしまったが、この次に続く上で
読まなければ、話が続かないので読んだが、読後の感想として
このシリーズで一番面白くない。
このシリーズを通しての”悪者の総本山”、
メフィストコンサルティングのジェニファーが暗躍する。
これは、真面目に読むと損をする。漫画として読んだ方がよい。

「千里眼 美由紀の正体 上・下 松岡圭祐著 角川文庫」
米治郎の推薦度 ☆☆☆
岬美由紀の過去が全て明らかになる。この展開は凄い。
背後には、人身売買が絡む。フィクションだから
なんでもOKだが、こんなことが実際に日本で
あるのかと思わせるほど、悲しい展開だ。
しかし、最後はまた、漫画だ。

千里眼のシリーズ全体としては、”☆”である。
by l-cedar | 2007-11-25 07:16 | 感想文