高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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魔女の笑窪

「魔女の笑窪 大沢在昌 著 文春文庫」を読んだ。

米治郎の推薦度 ☆

大沢在昌さん、”パンドラ・アイランド”で嵌り、”新宿鮫”で、
米治郎が、安心して読める作家の一人になった。
だが、新宿鮫シリーズを読んで以降、全く読んでいなかった。
その大沢在昌さんの著作だ。
”球形の荒野”を亀岡へ行くときに読み終えてしまい、
亀岡からの帰路、読む本がなくなってしまって、亀岡駅の
売店で、散々迷った挙句、購入した本だ。

”☆”だが、大沢在昌さん、安心して読める作家なので、
そこそこ面白かった。

主人公の”水原冬子”の設定が、大沢在昌さんらしくおもしろい。
元娼婦、しかも、日本のどこかの島、絶対に出られない”地獄島”から
ただ一人脱出して、今は、裏稼業相手のコンサルティング業。
その経歴から、男の顔を見ただけで、
すべてがわかってしまう特殊な能力を持つ。

いきなり、どぎつい内容から始まる・・・。
男の白い液体は、それぞれ”味”があるらしい。
その”鉄味”という味の持ち主から話は始まる。
しかし、大沢在昌さん、なぜもこんなに”女”のことがわかるのであろう、
と、思うくらい、主人公の女性目線で、物語は語られていく。
しかも、この目線の持ち主である主人公、水原冬子、
ちょっとや、そっと、その辺にいるような女性ではない。
しかし、その目線からの話は、男の米治郎もなぜか納得できる。
”新宿鮫”のあの”裏社会”の描写もさらに筆は冴える。

最後は次に繋がる終わり方だ。
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by l-cedar | 2009-06-21 20:46 | 感想文