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高田米治郎が”日々”の出来事や読んだ本について感想文を書きます。


by l-cedar
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ショッカーズ

早稲田祭へ行ってきた。
米治郎の弟、アキシゲ、その長女サチコが、今年、早稲田大学へ入学した。
彼女が”踊り侍”という”よさこい”というパフォーマンスのサークルへ入って、
それを弟夫婦が見に来るというので、奥さんと見に行った。
あのおとなしいサチコが、ニコニコと踊っていることに先ず驚いた。
小さい頃から、伯父として、話したことはもちろん、
声もほとんど聞いたことがないくらいおとなしかった。
総勢128名が代わる代わる場所の制約があったので、
30名くらいずつ、大隈講堂の前で踊るのは見事だった。

そのあとで、見たのが、男子チアリーディング”ショッカーズ”だ。
パンフレットで、奥さんと、アキシゲの奥さんが「これ見たいね」と、
おばさん二人のたっての願いで、見に行った。
男子のチアーリーディングって、「えー」という感じで見始めたが
いきなり度肝を抜かれた。

そもそも、チアーリーディングというものをあまり知らなかった。
早稲田には、応援部のチアーリーディングビッグベアーズがある。
いつも米治郎の家の近所の小学校の体育館で練習している。
もちろん、こちらは女子だけだ。
チアーリディングはテレビで見たことがあるが、女の子たちだけで、
人の上に人が乗って、飛んだり跳ねたりしている。

ところが、この”ショッカーズ”、そこは男の子、
女の子たちがやっているより高度な技で、観客から「おー」という
驚きの声の連続である。何しろ、飛んだり跳ねたりが女の子たちより
早いし、高さもある。
圧巻は、女の子たちは、3人がの肩車から飛び降りる時、下で支えている
ところへただ落ちるだけだが、男の子たちは、宙返りで降りる。
これは見応えがある。サーカス(古っ)というかアレグリア系のようだ。

これらのパフォーマンスを見て、世の中変わったと思った。
少なくとも、米治郎が学生の頃は、こういう類のものは全くなかった。
米治郎は、体育会アイスホッケー部だったが、少し前から、
体育会の様子が変わっている。しごきというか、下級生に対しての
きつい練習や教育は、いじめだととらわれてしまい、親まで出てくる始末だ。
米治郎の学生の頃、下級生へやったことを考えると、
今なら、何度退学になるかわからない。
もちろん、下級生の頃は、そういうことをやられた。
やられて、やって、学んだことは多かった。
どこまでやってよいか、これ以上はやってはいけないか、
自然と覚えていく。
今の若者は、これがわからない奴らが多い。
体育会自体が、今の若い子供たちに流行らない存在だ。
なぜ、自分から厳しい世界へ身を投じなければならないのか、
ということなのだろう。

しかし、今日の”踊り侍”、”ショッカーズ”を見て、
やはり、体を動かしたい奴はたくさんいるのだ。
だが、パフォーマンスという直接、自分を表現する場を選ぶ。
つまり、”勝ち負け”はないのだ。
何年か前から小学校の運動会の徒競走、順位はつけないらしい。これが、
こういうパフォーマンスに繋がるのではないかなどと思ったりもする。

奥さんに、「まるで、幼稚園のお遊戯の発表会だね」と言ったら
笑われたが、アキシゲたちに聞こえるからと怒られた。
by l-cedar | 2008-11-03 22:09 | 日々